寝具は一度は「ぱふぱふ」させる~布団は干しても冷ませばOK!
夏の寝室の不愉快化の主要因には、私たち自身が発散する汗や水蒸気によって、寝具が湿り、寝室自体の「湿度が上がってしまう」ことが挙げられます。寝起きのまま、寝具は放置せず、一度は空気を通すようにしましょう。 |
こと夏でなくても、一晩に人は180CC前後もの水分を蒸発・発汗すると言われています。家族が同じ寝室で、寝具を共有して眠っているなら、それこそ鍋一杯分のぬるま湯を寝室に撒いているのと同じですよね。うーん、そう考えてみるだけでも、不愉快!
ですから、汗や水蒸気をタップリ吸い込んでしまっている寝具は、極力「風通し」して、湿気を飛ばすようにする必要が、日々あるのです。
「掛け布団」「敷布団」「シーツ」「まくら」、ベッドであれば「ベッドパッド」(週に一度程度は「マットレス」も)は、まず朝、起きたらすぐに、空気を含ませ「ぱふぱふ」させながら畳むようにしましょう。そして可能であれば、そのまま午前中だけベランダ等で「干す」のをオススメします。
「夏に布団を干すなんて!」「熱がこもって眠れなくなっちゃう!」
寝具を日光に当てることで、湿気を飛ばす以外に、ダニ駆除・消毒効果も期待できます。 |
でも湿気がこもったままの寝具を使うよりも、ずっと寝やすくなります。そして、長時間は干しっ放しにしないことと、取り込んだ後は扇風機とエアコンを使って1~2時間しっかり「冷やす」ことが大事。
この2点にさえ気をつければ、カラッと乾燥して、かつ、ヒンヤリ冷めた寝具で夜を迎えることができます。
布団を干せないお宅の場合は、一度「ぱふぱふ」した布団を椅子などに立てかけ、外出中に2時間程度冷房+除湿するようタイマーセットしておくとよいでしょう。(この場合、午前中などではなく、帰宅前、近い時間帯のほうがより「ヒンヤリ」できるでしょう!)
朝一番~午前中のお部屋換気でクリアーに、「空気をこもらせない事」
とかく最近、世の中が物騒だということもあって、生活の中でも特に無防備になる寝室周りも「人目につかせないよう」気遣って?「閉め切り」にしたままというお宅をよく見ます。確かにゲタ履きマンションでは、通路に面して丸見えになってしまうことが多いですし、一戸建てでも窓を開けていたら、隣家から丸見え……だったりしますよね。アパートなどでは公道から「丸見え!」な場合すらあります。狭い日本、プライバシーも何もあったものじゃありません。
ですが、なにせ「一晩180CCの水分を放出」する私たちが、そこに寝ているのです。朝、寝室にこもった水蒸気量はかなりのもの。おそらく完全に「カビ・ダニ発生天国」な数値を叩き出していることでしょう。
寝室の空気を「こもらせる」のは、愉快不愉快以上に、「不衛生」なことだという認識が必要です。
ところで、いかに真夏でも、朝(午前中早く)の風だけは「北からの風」だったりします。このヒンヤリして乾燥した空気を、お部屋に取り込まない手はありません。
出勤前の慌しい時間であっても、どうか5分間だけでも、寝室に「風」を通してください。これで「ぱふぱふ」で立ったホコリも、ムワンと発散された水蒸気も、フワリ窓の外へ……。
致し方なく「閉め切る」場合でも、このひと手間のあるなしで、お部屋の空気は、格段に違う「クリアーさ」を示します。時間の余裕がある場合には、午前11時前後までなら、窓を開け放しておくと乾燥が促されます。それ以後の空気は、熱されたものになってしまうので、注意して。「家の中に居たのに熱中症」という報道が真夏には増えますので…。
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