梅雨の生活を快適化する『浴室暖房乾燥機』、なのに……
ムシムシするから汗をかく、洗濯物はかさむ、でも乾かない……の、負のスパイラルに陥りがちな季節! 『浴室暖房乾燥機』をフル活用している家庭も、きっと多いはず! |
続く雨天曇天で、乾かない家族の洗濯物にうんざり…。そんなとき、あると非常に心強い、住まいの設備に、『浴室暖房乾燥機』があります。
こんな梅雨時の洗濯ものの乾燥みならず、浴室のカビ予防や、冬季の雪が続く日々の洗濯・入浴時のヒートショック予防などに、その恩恵に浴した経験のある人も今や、少なくないはず。
けれどこの『浴室暖房乾燥機』が原因とされる出火事故の報道が、先月末~今月初頭にかけて、とつぜん相次いでなされました。
とはいえ、『浴室暖房乾燥機』ユーザー(ガイドも含む)でも、まだご存じない方がいらっしゃるのではないでしょうか。また報道にギョッとしたものの、「うちは大丈夫なの?」と、今まさに悶々と不安を感じている方もおられるのでは…?
相次いだとはいえ、それぞれ間をあけてバラバラに報じられていたので分かりにくい感じがあります。
そこで、まずはニュースをまとめてみたいと思います。
6月末、先立って報道されたのは、ガス式の『浴室暖房乾燥機』の不具合による出火事故およびそのリコールでした。
業界ニュース : 浴室乾燥機12万台で発火の恐れ
東京ガスなどは、既に販売した浴室暖房乾燥機の一部の機種で発火する恐れがあると発表した。
発表によると、ハーマンプロ製「浴室暖房乾燥機」の一部の機種について、機器本体に接続された100V電力供給用配線である中継線が設置作業時の外的要因により損傷した場合に経年によって発熱・発火に至り、機器本体が焼損する可能性のあることが判明したという。
東京ガスなどでは、該当品の点検および部品交換作業を実施する。
対象機種は全国で約12万台。
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ノーリツ子会社が浴室乾燥機の自主点検と部品交換
給湯設備メーカー大手「ノーリツ」の子会社「ハーマンプロ」(本社・大阪市)は22日、同社製造の「浴室暖房乾燥機」で出火事故が相次いだため、製品の自主点検と部品の無料交換を実施すると発表した。対象は、00年10月~06年6月に製造し、ハーマン、ノーリツ、大阪ガス、東京ガスのブランドで販売した約12万4千台。
事故は05年8月~06年5月に、大阪、横浜両市と東京都品川区で発生。いずれも機器を設置した際、コードが損傷したことが原因だという。
また、同社が93年5月~99年12月に製造し、ハーマン、大阪ガス、西部ガスのブランドで販売した「給湯暖房機」約3万4千台についても、リモコン設定温度より熱いお湯が出る可能性があるとして、自主点検と部品の無料交換を実施する。
問い合わせはハーマンプロの専用受け付けダイヤル(浴室暖房乾燥機=0120・132・587/給湯暖房機=0120・386・172)へ。
このように、報道によれば、「設置作業時」に「電力用配線」が「損傷」したことが事故の原因とされています。
また、最近1年間に「出火事故が相次いだ」とあり、現在のところ、この発火による被害は、機器の焼損にとどまっているようです。
またこの問題に対する東京ガス、大阪ガス両社からのプレスリリースもまた同日発表されましたが、こちらには該当する機器の品番が記載されているので、自宅に採用していて心配な方は、チェックしてみましょう。
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