意味も分からぬまま、なにげに意識していたりする、LOHASな暮らし…。 |
まずは“ロハス”を考える。
“ロハス”。最近、何となく耳にする機会が多いものの、今ひとつ、どこか意味が分からないというか、「ピンと来ない」と思われやすい言葉。
“ロハス”。
“LOHAS”とは、……Lifestyles of Health and Sustainability.の頭文字を取った言葉。
直訳すれば、「健康と持続性のライフスタイル」。と、言われただけでは、やっぱり「?」ですね。
『環境goo』によれば、「そもそもは、1998年に米国の社会学者のポール・レイ博士と心理学者のシェリー・アンダーソン博士が提唱した」言葉で、20世紀後期に現れだした新しい価値観、世界観、ライフスタイルを持った層を指すのだそう。
でも、その「新しい価値観、世界観、ライフスタイル」とは、そもそも何ぞや?
それは「スポーツジムやヨガに通い、食生活に気を配り、アートに興味を持つなど自己啓発に努め、社会貢献している企業の製品や環境負荷の低い商品を選択するというような、心と体の健康と地球環境に配慮したライフスタイル」のこと!
すなわち「こういった健康と持続可能性を重視するライフスタイルを」「LOHASという」のだそうです。
さらに、もう少し詳しく言うと、“LOHAS”は次の5つのカテゴリーに分けられるそう。それは、
・「サスティナブル・エコノミー」(持続可能な経済:省エネ商品、まちづくりなど)
・「ヘルシー・ライフスタイル」(健康的な生活様式:自然食、オーガニック食品など)
・「オルタナティヴ・ヘルスケア」(代替・自然医療:アロマテラピー、鍼灸など)
・「パーソナル・ディベロップメント」(自己開発:ヨガ、フィットネスなど)
・「エコロジカル・ライフスタイル」(環境配慮した生活様式:環境配慮型住宅、エコツーリズムなど)
[参考:『BUSINESS LOHAS 日本をLOHASに変える30の方法』(講談社)]
「すわ! 特別LOHASとも思ってこなかったけど、私の生活も、なにげにそのまんまじゃない?!」
どうです?
周囲、半径10メートル以内の“ロハス”。 |
そして“ロハス”を身につける。
そう、ストンと腑に落ちてしまった人も、そうでない人も。この考え方って今や、そう遠くもないし難しくもない、割合「自然」に受け止められる類のものだとは思いませんか。やはり流行りめの言葉であり、考え方であるだけに…。そして今の時代を俯瞰したときや、もっと身近に視点を寄せて、自分の暮らしや住まい方を考えたときに、結構、敷衍できることに気づくのではないかと思うのです。
もちろん「環境」を「地球環境」にまで広げてしまうと難しすぎますけど。「生活環境」「身のまわり半径10メートル」で考えれば、然程おおげさな話にはならないでしょう。
そこで、話題のヨガやマクロビオティックなどに目を向けるのもOK!
ですが、こと『住まいを考える』サイトとしては、この「健康と持続可能性を重視するライフスタイル」をハウスケアに応用してみたい!
Sustainabilityという言葉も、最近(ほんとうに、ここ数年)建築や住宅周りでも聞かれるようになったもので、いまいちピンと来ないながら、トレンド感を醸しだして来ました。
とは言え、「持続可能性」とかたく読んでしまうと、やっぱり身につかない感じ。
いっそのこと、「できるだけの~」とか、「やれる範囲での~」くらいまで、噛み砕いてしまえば、どうでしょう?!
私はここで、『「イキイキと楽しげに、まぁ自分でできるだけ続けられる程度の」キレイさを住まいに保つお掃除』を、『ロハそうじ』(LOHASoji?)と、勝手に名づけたいと思います。
そして『ロハそうじ』を実行することで、“エコ”などと同様、ここ数年で必要性が理解され、世の中に浸透し根付き息づきつつある言葉であり、考え方であり、行動様式である“LOHAS”が、
「ほんとうに自分の身につき、生きる」
よう、試みたい。
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