目には見えない、「我が家の弱点」とは?!~その一瞬が命取り~
ニオイはどこからやってくる? |
「ウッ!」
よその家にお邪魔して、まっ先に「感じちゃう」のは、建材の高級感でもステキインテリアでもましてや住人のおしゃれ具合でもなく……ニオイ! とにかく「ニオイ」に尽きます。
そう……鼻が詰まってでもいない限り、一瞬で判断できてしまう、ニオイのグッドorバッド。どんなにスタイリッシュな家でも、クサけりゃも~~~台無し! でも、住まいのニオイって一体何が原因なの?! クサくない家にする秘訣は?!
というわけで、今回は「住まいのニオイ」についてサクサク掘り下げてみましょう!
住まいのニオイの原因は? ~人はニオイに「疲労」して「麻痺」する!~
<住居内における臭気の3大発生源>とはすなわち、「トイレ」「浴室」「台所」だそう。それぞれ、トイレ・・・便器、床、壁、排水トラップ
浴室・・・床、壁、棚、排水トラップ
台所・・・調理、生ゴミ、シンク、排水トラップ、シンク下、食器棚、冷蔵庫、コンロ、電化製品
などなど。「確かにニオう……」。誰しも思い当たるフシがある場所。
加えてニオイがちなのが「玄関」「押入」の2か所。
玄関・・・げた箱、靴
押入・・・ふとん、洋服、防虫剤、壁
まあ、思い当たりやすい、それだけに、「お掃除強化ポイント」としても意識されやすい場所でもあります。
なのに、なぜニオうのか? ニオイの源はかくも多々ありますが、実はそれぞれのニオイ自体は、案外たいしたことはない薄いものであることが殆どです。いかな「トイレ」とはいえ、くみ取り式でもない限り(また、くみ取り式でも最近の強力な換気扇がついていればさほどのニオイにはなりません)単独でニオイたつ悪臭には、限度があるのです。
問題は、この、
「トイレ」「浴室」「台所」「玄関」「押入」+α(タバコ、建材、家具、鉢植、空調、暖房、子ども……ペット……エトセトラ)
から漂う、「住まいのニオイは複合化する」という点!
あらゆるニオイは混じり合って「その家のニオイ」として意識化されるのです。そう、こんなふうに……
「家のニオイっていえばさー、独特なその家のニオイってあるよね~」
「そうそう、それに引っ越しても引っ越しても、同じニオイがするの、不思議~」
「アレって何だろうね? 家の芳香剤?」
「服って言うか? 風呂って言うか? 下水っていうか?」
「そ~そ~」
……つまり、確かにニオっている。でも「何」がニオっているのか?! という主原因を特定しづらいところが住まいのニオイ問題の根底にはあるのです。加えて、
「でもさ、自分チのニオイってわかんなくない?」
「あっわかんなーい。でもヒトんチのニオイなら分かるの~」
「あれも不思議~」
という、
「自分の家のニオイはわからない」
問題が……。そう、住んでいる当人たちは既にニオイに慣れ、麻痺し、ニオうのかニオワないのかよく分からないのです。
ただ、それ(ニオイ)を新鮮に、他人の鼻で感じる機会はたまにあります。
旅行などで数日家を空け、戻った瞬間・玄関を開けて数分の間が「その時」! その数分間だけは、他人の鼻(嗅覚)で冷静に「我が家がニオうか、どうか」を判断できるはずです。ツンとするような、香ばしいような、湿ったような、腐ったような、甘いような? そのニオイ。いかがでしょうか?
自分の家のニオイ、明らかに悪臭ですか? もしも悪臭だったら……。
大変なことになっているかもしれません!
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