ホルムアルデヒドを調べた後、それからどうするの?
このホルムアルデヒド検査のためのガスチューブを開発したメーカー(柴田科学株式会社)の方にお伺いしてみたところ、「捕集した成分の吸着状態を安定させるため、捕集した成分自体を安定させるため」冷やした状態で送り返すというのは大事なポイントだとのこと。サンプリングから分析までの間に、結果が変わってしまったら元も子もありませんよね。
さて集荷してもらってしまったらあとは待つだけ。そのうち、花粉症も治り天気のいい日には換気ものびのびできるようになりました。体調も上向きに……。やっぱり、もしかしたら、シックハウスじゃなかったのかも…。ただの疲れとか、風邪とか、花粉症だったのかも。とか思っているうちに20日前後が経過していきます。そろそろ、結果が返ってくる頃です。
我が家のホルムアルデヒド濃度は、一体…?!
返って来ました! 結果。きちんとファイルされています。ドキドキしながら家人と内容を読みます。結果。居間のホルムアルデヒド濃度、0.01ppm未満! 状態良好。
北5畳クローゼットのホルムアルデヒド濃度、0.02ppm。状態良好、以上!
やっぱりちょっとだけクローゼットのほうが、ノリ臭い分だけ濃度が高かったようです。でも、望ましい室内環境濃度は0.08ppm以下とのことですので、殆ど害はないものとみていいでしょう。ひとの嗅覚によっては0.08ppm以下でも臭いを感じることはあるとのことですので、良好な濃度とは言っても気になる人は気になるのだと思います。その場合はやはりどんどん換気して、有害成分を揮発させ飛ばしていくことが必要になるのでしょう。
体調不良の原因に悩んでいるのなら
今回のホルムアルデヒド測定は、一箇所の検査につき検査料9000円。チョッピリ、高いですね。でも、悶々と「この不調、マンションの所為なんじゃ…?」と悩み続けることを思えば、検査をすることで大変すっきりして、キモチイイ結果が出たと思います。4月、転勤、新築、引越し……新しい住まいに住んで、体調を崩す人が多いシーズン。もしかしたら「我が家もシックハウス…?」という疑惑を胸に溜め込んでおられる方も少なくないのかも知れません。
その体調不良の理由が何か、例えば風邪なのか、他の病気なのか、過労なのか、それともやっぱり家の所為なのか。結果が出るまでに少しだけ時間はかかりますが、このように検査をしてみることでそういう状況に突破口が開くこともあるのではないでしょうか?
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