●蚊取り線香等の主成分に注意!
市販の蚊取り線香の多くは、古くから利用されてきた天然の原材料『除虫菊』ではありません。除虫菊の天然成分(ピレトリン)を真似た化学物質でできています。
蚊取り線香も電気系の蚊取り器も、使用されている化学物質の成分は変わりません。使われているのはアレスリン、ピレスロイドなど農薬としても使用されているもので、強力な殺虫効果がある分、人間にも頭痛や吐き気などの症状をもたらすことがあります。案外頭痛などは、経験したことがある方も多いのではないでしょうか?
これらに限りませんが、問題視されている『化学物質過敏症』(シックハウス症候群もこれに含まれます)の原因には『殺虫剤』の強い毒性も含まれています。
昔から使っているから、等の理由で、蚊取り線香を安易にたくさん焚いたり、焚きっぱなしにしておくものではない、ということを心に留めておくことが、家族の健康を守ることにもつながるのではないかと思います。
●自然にあるものを活用してみよう!
ハーブとしてよく知られるラベンダー、また食用として家庭に普及しつつあるバジルなどを家の周りに生やすと、蚊が寄り付かないといいます。蚊の嫌う匂いを出すためです。また、アウトドアの場などではヨモギを燃やすと蚊取り線香代わりになります。(家の庭にも生えている方は試してみては? 火気には充分注意して!)
また、あまり多くはないようですが、天然の除虫菊を使った『蚊取り線香』や『蚊遣り(かやり)線香』も市販されています。
蚊取り線香を購入する際、その原材料にも注意してみて下さい。
●一年中蚊が活躍する都会?!
夏の悪しき風物詩のような蚊ですが、都市部では「真冬」でも蚊を見ることができるのです!
一年中温かい地下道や地下にあるお店などで見られる"チカイエカ"という蚊がその代表(夏、家に訪れるのは"アカイエカ"。ヤブにいるのは"ヒトスジシマカ"等)。
チカイエカは地下の貯水槽などで繁殖し、地下から人間にくっついてビルの高層階まで移動したりもするそう。地下ではないから、マンションの高層階だからといって、気は抜けないということです。
●蚊を予防する。
蚊はコップの底に少し溜まった程度の水でも繁殖することができます。その旺盛な生命力ゆえ、水が枯れても蚊のタマゴは生き、次に水が来るチャンスを待ってボウフラになることができるのです。
昔と違い、ドブが少なくなった現在では、家の周りなどに不用意に水を溜めて置くことをやめる事で、蚊の発生を随分押さえることができるそうです。
屋外に置いてあるゴミ箱や空き缶、空き瓶に雨水が溜まったり、していませんか?
チェックしてみましょう。
しかし、「刺す」蚊は全部メスなんだそうです。
同じメスとして、ちょっぴりフクザツな気分。……プーーーーーーーーーーン……
(その他の虫との付き合い方法は)
住まいと虫とのお付き合い(1) ゴキブリにサヨナラ!
住まいと虫とのお付き合い(2) ダニ知らずの住まいを目指せ!
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