「マンダリンオリエンタル東京」
直営レストラン全店がミシュランの★付き
今年もミシュランガイド東京2009が発売。いろいろ言われるが、星付きレストランが優れていることは事実 |
昨年の2008バージョンはいろいろと物議をかもした。最初は何でもそうだがスタンダードが発行者と読者の共通認識にまだなっていないわけだからしょうがない。こうした人間が評価するものは、幾らか偏りがあったりするから面白い、これはガイドの解釈。
レストラン関係では3つ星、2つ星、1つ星それぞれに多少の変化があったが、サプライズはゼロという印象。相変わらず寿司店が高い評価を得ているのがいかにも東京版という感じか。NY版ではジャパニーズレストランや日系レストランへの風当たりが強く、評価を落としているのとは好対照。
では、『ミシュランガイド東京2009』で最もガイドが注目したのは。「マンダリンオリエンタル東京」。既にこのコラムでも何回かガイドのお気に入りホテルとして紹介しているが、今回のミシュランではまさにベストホテルの評価が。
まずトピックスの最初は、館内のホテル直営レストラン3店がすべて「一つ星」に選ばれるという快挙! これって実は大変に素晴らしいこと。館内の1店がミシュランの星をもらうというケースは多々あるが、3店全部がミシュランの星を取得するというケースは世界的に見ても初めてらしい。
マンダリンオリエンタル東京の★付きレストラン
ここで、その3店を改めて紹介しておこう。◆フレンチインスパイアダイニング「シグネチャー」
眼下に広がる絶景も美味な「シグネチャー」 |
◆広東料理「センス」
文字通りセンスのよい洗練された「センス」 |
◆「タパスモラキュラーバー」
ラグジュアリーな空間の「タパスモラキュラーバー」 |
どうだろう、素晴らしい3店の個性である。レストランと一口に言ってもバリエーションがあって、ホテル内レストランは様々な施設上の限定条件があるだけに、なかなか個性を発揮するのが難しいと思うが、ここだけは別世界。エイジマーケティングの観点から言っても、20代~シニア層まで本物の世界に触れられる機会ともなるはずだ。
来年は二つ星まで十分期待される3店だ。
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