デジタル手ぶれ補正はほとんどに搭載
デジタル式の手ぶれ補正機構はSO906iを除くすべての機種に搭載されている。これは一覧で見たほうが分かりやすいだろう。
F906iとSH906iTVの手ぶれ補正については詳細がどこにも書いていない。おそらくはデジタル式の手ぶれ補正機構だとは思われるのだが。
ただ、デジタル手ぶれ補正が適用されると、撮影した画像の保存に際して時間がかかるようになってしまう。また、画質の劣化も招くので注意が必要だ(参考ガイド記事:ケータイのデジタル手ぶれ補正の実力は?)。
また、被写体ぶれ補正とは被写体の動きの速さを検出して、必要であれば感度を上げてシャッター速度を上げようという機能だ。
これも場合によっては増感ノイズを招くので注意したい項目でもある。
ただ、これらのぶれ補正機能はないよりもあったほうが助かるのも間違いない事実だ。適材適所で使うといいだろう。
顔検出機能はどう?
906iシリーズの中でSH906i、P906iが顔検出機能を搭載している。N906iは顔認識に加えてスマイルシャッターをも搭載している。今回テストした中では、SH906iの顔認識機能が認識、追随ともにやや性能が落ちた。
P906i、N906iは認識、追随ともに問題のないレベルであった。
ただ、現状のデジタルカメラの顔認識からすると、認識可能人数が5人というはスペック的にやや落ちる。
それでも顔認識AF、顔認識AEともに充分に使えるレベルになっているとは言えるだろう。
N906iのスマイルシャッターは、スマイルレベルの変更ができるが初期設定の1は敏感すぎるように感じた。
▲スマイルシャッターは常に動作するわけではなく、選択使用する仕様。 |
ほんの少し、口角が上がるていどでも反応してしまう。スマイルシャッターを「笑顔でシャッター」としたいのであれば、レベル2ていどがちょうどいいのではないだろうか。
とりあえずは搭載しているスペックをざっとさらってみた。
最後に各機種で気がついたことを述べていこう。
アウトカメラで自画撮り
画質のよいアウトカメラで液晶ディスプレイを見ながら自画撮りができる機種は、4機種ある。
前述の回転2軸ヒンジを搭載しているN906i、SO906i、SH906iの3機種に加え、P906iも可能だ。
これはいわゆるヨコオープンスタイルを無理矢理展開すると可能になるものだ。
実際の写真を見てもらえれば分かりやすいだろう。
▲縦に開いたあとに、ヨコオープンヒンジを使うとこうなる。 |
天地は逆になってしまい、やや撮りにくいがまったくできないよりははるかにマシ。
セルフタイマーはいろいろ
セルフタイマーはちょっと面白かったので、書いてみるとしよう。
SH906i、SH906iTV、SO906iが2/5/10秒からの選択。F906iが2/5/10/15秒からの選択。
N906i、N906iμ、P906iは1-15秒からの1秒刻みで設定可能。
手ぶれ防止のためにもセルフタイマーは有効なので、静物撮影の際には活用していただきたい(参考ガイド記事:セルフタイマーの意外な使い道、教えます ・手ぶれを防止する撮影テクニック)。
ブログ投稿
N906i、N906iμ、SO906iの3機種は事前に設定をしておくことで、SNSや各社blogなどにダイレクトで投稿ができるようになる。
携帯電話のカメラ機能の使い道として、blogへの投稿というものはかなりの大きさを占めているはずだ。
一度携帯電話での投稿をやってしまうと、デジタルカメラで撮影して→パソコンに取りこんで投稿という2ステップが面倒に感じられてしまう。
▲設定をしておけばダイレクトにブログの更新ができるようになる。 |
あるていど画質は犠牲にすることとなるが、この気軽さは捨てがたい利点だ(もっともブログ投稿用に640x480ていどに縮小してしまうのであれば、ほとんど画質低下は気にならないレベルだが)。
さて、そのブログ投稿に際してもよく使うであろうマクロ撮影。
次のページではマクロモードへの切り替えがどれだけ気軽に使えるか、あるいはどこまで近づいて撮影できるかをチェックしてみた。
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