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液晶フルオート一眼 α350レビュー(3ページ目)

ようやく普及してきたデジタル一眼レフでのライブビュー。しかし、オートフォーカスの操作がしにくいものが多かった。α350はある工夫によってライブビュー撮影を圧倒的に操作しやすくしたというが……?

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

ファインダーが遠い、遠いのだ!

まず、ファインダー倍率(用語解説)が0.74倍であるということに注意をしておきたい。
おそらくはライブビューを実現しているギミック ── ライブビュースイッチを入れると同時にファインダー内で鏡が移動し、ライブビュー用のCMOSにの影響だとは思われるが、かなり狭い。
ピントの山がどこにあるかを正確に把握するのはかなり難しかった。

ファインダー倍率が0.74倍。かなり小さい。

実際の問題として、使っているうちに狭さそのものには「こんなものか」という感じに慣れてしまう。ピントの山を正確に把握することも、そのうちできるのではないかとも感じた。
ただ、他機種と比較してしまうとどうにもならない大きさであるのも事実だ。
今回、α200とα350を比較しつつ撮影したのだが、α350を使ってからα200を使うと、あまりにも広々としているファインダーに目眩を覚えてしまったほどだ(ちょっと大げさ)。

どちらかといえば、ライブビューをメインで撮影するように考えられた機種なのではないかという感触があった。
まあ、それならばライブビューでの視野率が90%なのはちょっとアレだろという気がしないではないのだが。

α100から改善された操作性

α100と比べたときに、α200とα350のどちらもユーザーインターフェイスに進化を遂げていることにも注目したい。
たとえば、α100ではすべての機能がダイヤルに割り当てられており、ISOを変えるのにも一苦労だったのだが、ISOについては独立ボタンが用意されている。

ISOのみは独立ボタンが存在している。

ISOはもっとも変える頻度の高い機能であり、暗所でシャッター速度が足りない場合などにはファインダーを覗いたままでも変更が可能となっている。

α100ではボディ左側にあったファンクションダイヤルは姿を消し、その多くは液晶ディスプレイ上での操作に変わっている。
ただし、操作することの多い機能はファンクションキーで呼び出すようになっている。

ファンクションキーは右手親指で押しやすい場所に設置されている。

ファンクションキーで呼び出せるのはフラッシュ、オートフォーカスモード、測光モード、ホワイトバランス、フォーカスエリア、Dレンジオプティマイザーの6種類。

この状態から十字キーと実行ボタンで設定する。

先述したようにISOは独立ボタンがあり、もちろん露出補正用のボタンもある。
α100に比べて、かなり操作性は向上しているように感じた。

最後に画質などを見てくるとしよう。
Page4へ)

・Page1 もうひとつのエントリークラス α350
・Page2 ライブビュー+可動液晶ディスプレイ=快適
・Page3 ライブビューの視野率に注意
・Page4 ステップアップ先のデジ一眼
・Page5 α350 スペック&実写画像
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