アクティブD-ライティングを試してみた
アクティブD-ライティングもD300から取り入れられた機能で、α100のDレンジオプティマイザーとほぼ同じ機能と考えればいいだろう。要するに影になってつぶれてしまいそうな部分を持ち上げ、光が過剰に当たっている部分の色を再現しようという機能だ。
こちらも実際の画像を見たほうが理解しやすいだろう。こういったことをしてくれる機能だ。
▲上がアクティブD-ライティングON、下が通常撮影。 |
逆光のビルを撮影したものだが、上の画像は壁面が微妙に明るくなっているのが分かるだろうか。こういったシチュエーションでは役立ってくれるはずだ。
ただし、画像エンジンをフル回転させて処理をさせているようで、1枚撮影するのにもかなりの時間がかかるようになってしまう。
JPEG記録、かつ高速SDカードであればどのような設定でも100枚(以上)の連続撮影が可能とされている。しかし、アクティブD-ライティングを動作させると、かなり連続撮影枚数が減ってしまうのだ。
▲カップル(?)のボタンを押し、ダイヤルを廻さないとONにならない。 |
実際にアクティブD-ライティングを動作させて撮影してみた。
メモリーカードは20MB/秒の転送速度を誇る、EXTREME DUCATIエディションを使用したので、メモリーカード側の要因はおそらくないはずだ。
記録サイズはデフォルトのノーマルで1000万画素。マニュアルフォーカスにして、シャッター速度は1/60秒に固定。まずは単なるJPEG記録。こちらでは100枚撮影できたところでチェック終了。
ファインダー内の連続撮影可能枚数表示は5~7の間を行ったり来たりしていた。同時に使用しているSDHCカードに速度的な問題がないことは確認できた。
さて、アクティブD-ライティングを動作させて、撮影してみよう。
通常、11枚となっているファインダー内の連続撮影可能枚数表示が、アクティブD-ライティングをONにしたと同時に5枚になり、その5枚を撮影したと同時に延々と処理と書き込みが行われるようになった。
まるで一昔前のデジタルカメラに先祖返りしたかのようだ。
最初のシャッターを切ってから、5枚の画像のSDHCカードへの書き込みが終了するまで約16秒かかった。
▲高速SDHCカードであるサンディスクのEXTREMEドゥカティでテストしてみた。 |
ちなみに通常のJPEG記録であれば5枚ならシャッターを切ってから記録終了まで3秒弱といったところだ。
どれだけ画像エンジンに負担を与えている機能か理解できる結果となった。
明暗差が極端で、かつそれの明暗差を意図的に演出していない場合、つまり、どうしてもやむをえない場合のみ使うべきだろう。
さて、キットに同梱されているレンズは2本とも手ぶれ補正機構を搭載しているのだが……。
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・Page3 エントリークラスにこそ手ぶれ補正は必要だが……
・Page4 キットレンズは新設計!
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