エントリー機にこそ手ぶれ補正を導入すべき

前述したように、試したD60はダブルレンズキットであったが、そのどちらもがVR ── 手ぶれ補正機構のついているレンズであった。

VRマークはニコン謹製の手ぶれ補正機構の印。

同時期にキヤノンのEOS Kiss X2のアーリーバージョンも試したのだが、こちらのキットレンズもやはりIS ── 手ぶれ補正機構のついているものであった。

現在、主たるデジタル一眼レフを製造している会社の中で、ボディ内手ぶれ補正を搭載しているのがペンタックス、オリンパス、ソニー、パナソニック。
一方でデジタル一眼レフの二大巨頭とされ、世界でも80%以上のシェアを誇るキヤノンとニコンは先行者であるが故にボディ内手ぶれ補正は搭載されていない。
エントリーモデルでの手ぶれ補正機構の有無は重要であると、両社ともに同時期に判断したということなのだろう。

気になる手ぶれ補正機構の能力だが、標準ズームであるDX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VRの公称補正能力は3段分。標準的な数字だといえるだろう。
この補正能力は、ざっとワイド端であれば1/8秒までは手ぶれをせずに撮影ができるといったところである。
筆者が試してみたかぎりでも、その公称性能は充分に達成できているように感じた。E-510の4段分という性能と比べると不満を覚えないでもない。それでも充分に実用になるレベルであることは間違いない。

ニコンでは「ボディ内蔵よりも光学式のほうが優れている」として、「ファインダー内の像も手ぶれが打ち消される」という点を上げている。
しかし、あくまでも個人的にではあるが筆者は光学式手ぶれ補正によるファインダー内の微妙な揺れのほうが苦手である。微妙に酔いがちになるほどだ。
ボディ内手ぶれ補正機構であれば、ファインダー像には手ぶれ補正は適用されない。つまり、ファインダー像と自分の身体の動きがシンクロするので問題ないのだが……。

エントリークラスの標準レンズが入れ替わり

また、D50からこちら、延々と使われ続けてきた標準ズームレンズが更新されたということも大きいなトピックスとしてあげておきたい。

キットレンズは新設計された8群11枚。

800万画素前後では充分な解像度があったレンズであるが、1000万画素を超えたころからレンズの解像度がカメラの性能の足を引っ張っていたという面があるのだ。
今回の18-55mm VRは本体側に追いついてきた、という感がある。

最後にいくつか気がついたことを書いていくとしよう
Page4へ)

・Page1 D40xと違う部分は……?
・Page2 アクティブD-ライティングを試してみた
・Page3 エントリークラスにこそ手ぶれ補正は必要だが……
・Page4 キットレンズは新設計!
・Page5 D60 スペック&実写画像