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D40xの正常進化モデル ニコンD60 レビュー

ニコンD40xにD300からの機能を追加したモデルがnikonD60だ。追加機能+手ぶれ補正機構つきのキットズームレンズだけでも充分に戦えるモデルに仕上がっている。実際の使用感をレビューする。

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

ニコン D60レビュー

D60はD40xの後継機となり、かつD40とD80の間を埋める『高解像度エントリーモデル』とでも呼ぶべき機種である。
2007年のデジタル一眼レフのシェアではキヤノンを抜き去り、久しぶりの1位になったニコンのこれからの方針を示すデジタル一眼レフであるようだ。

ニコン
D60
74,800円(ボディのみ)
89,800円(標準レンズキット)
119,800円(Wレンズキット)
08年02月22日発売

D60とD40xの違いとは?

D40xは単にD40のCCDを1000万画素のものに置き換えたものであったのに比べ、D60はオリジナルの機能を持っていることが最大の違いとなる。
その違いは大きく3つある。

1)センサークリーニング機構を搭載
2)アクティブD-ライティング
3)キットレンズが手ぶれ補正機構を搭載

1)および2)はD300から導入された機能である。上位機種らしくなったといえるだろう。
ただし、その他の連写が3枚/秒、ファインダー視野率95%、ファインダー倍率0.8倍といった撮影に関するスペックや、外面は大きくD40xとは異ならない。
D40xからの正統進化モデルということができる機種といえる。

D300からやってきたセンサークリーニング機構

まずはセンサークリーニング機構を見てみよう。ローパスフィルターを振動させてセンサークリーニングの機能自体はD300にも搭載されていたが、今回は大きく異なる機構が取り入れられている。
『エアフローコントロールシステム』と名付けられた機構がミラー周辺に取り付けられている。これはミラーの動きでゴミを吹き飛ばすというシステムのようだ。

ミラーの下にある穴でエアーフローをコントロールするというシステムのようだ。

今回はダブルレンズキットを使用したので、何度かレンズ交換をする機会があった。
最後にF32、無限遠で空を撮影した画像を見ていただこう。
百万の言葉を費やすよりも、この写真が性能を語ってくれるだろう。

F32で青空を撮影。ぽつぽつと小さなゴミらしきものが写っている。

正直、フォーサーズフォーマットの超音波振動によるダストリダクションシステムが最良のものだとは思うのだが、なにもなかったD40/D40xに比べれば充分に作用しているとはいえるだろう。
F32でこのていどであれば、実用上は問題ないはずだ。

さて、次にアクティブD-ライティングに軽く触れてみたい
Page2へ)

・Page1 D40xと違う部分は……?
・Page2 アクティブD-ライティングを試してみた
・Page3 エントリークラスにこそ手ぶれ補正は必要だが……
・Page4 キットレンズは新設計!
・Page5 D60 スペック&実写画像
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