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小型高倍率ズームデジカメ3機種をレビュー(4ページ目)

あるていど小型でありながら10倍という高倍率ズームレンズを搭載したデジタルカメラであるPowerShot SX100 IS、DMC-TZ3、DSC-H3の3機種を比較レビュー。意外と違いがあるようですが……?

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

細かいところではこんなところが違っている

最後に3機種を比較レビュー用に使用していて、気になったことなどを羅列してみるとしよう。
比較レビューでは意外と好評なコーナーだったりする。

・レンズカバーとレンズキャップ
DMC-TZ3/PowerShot SX100ISは電源を切ると自動的にレンズカバーが閉じられるが、DSC-H3にはそういった機構はなくレンズキャップを手でつけたり外したりしなければならなかった。

DSC-H3にはレンズカバーなし。収納がやや面倒。

密閉性ではレンズキャップのほうが上であることは間違いのないところだろうが、なんとも面倒ではある。

・豊富なモードを持つPowerShot SX100ISと、オート中心のDMC-TZ3 PowerShot SX100ISにはプログラムモードやオートモードだけではなくシャッター速度優先AE、絞り優先AEなどが豊富なモードが搭載されている。DSC-H3にはプログラムモードだけではなく、マニュアルモードも搭載されている。DMC-TZ3は基本的にオートのみで撮影する仕様となっている。
これは各社がそれぞれのデジカメに与えているコンセプトの違いに由来していると思われる。「きみまろズーム」を標榜するほどにお手軽さを前面に出しているDMC-TZ3なのだから、当然といえば当然かもしれない。

DMC-TZ3(左)とPowerShot SX100ISのモードダイヤル(右)。

あるていど凝った撮影もこなしたいのであればPowerShot SX100ISかDSC-H3、基本的にオートで任せきりでいいというのであればDMC-TZ3を選択すればいいだろう。

・乾電池採用のPowerShot SX100ISと他2機種
PowerShot SX100ISは単三乾電池2本を採用している。
DSC-H3とDMC-TZ3はリチウムイオン充電池を採用している。CIPA準拠の撮影可能枚数は以下の通り。

機種CIPA準拠撮影可能枚数 LUMIX DMC-TZ3270枚 Cyber-Shot DSC-H3330枚 PowerShot SX100IS140枚
ただし、PowerShot SX100ISの数字は同梱されているアルカリ電池でのものだ。
eneloopなどのニッケル水素充電池を利用すれば数字は大きく増加する。キヤノンが販売しているNB4-300(2300mAh)であれば、撮影可能枚数は400枚となる。

PowerShot SX100ISは乾電池採用モデル。

このジャンルのデジタルカメラが多く使われるであろう旅先などでは、メインにニッケル水素充電池を利用し、予備にアルカリ電池を持っていくというようにするとよいのではないだろうか。
DMC-TZ3とDSC-H3については、充電器が小型なので宿で充電をするというようにするといいだろう。

・ストラップ金具の位置
DSC-H3のボディの両側にはストラップ穴がある。これによって、首からかけて撮影するというスタイルがよりやりやすくなっている。
見た目はちょっとアレだが、旅行先などで撮影する場合などにはかなり撮影しやすいスタイルなのだ。

DSC-H3のみが両耳の揃ったストラップ金具を装備している。

他2機種は片方のみとなっている。もちろん、これでも首からぶら下げることはできる。しかし、DSC-H3のように両方にストラップ金具があるほうが簡単にカメラを構えることができるのだ。

・ボディの質感とグリップはどう?
DMC-TZ3のみが金属ボディとなっており、PowerShot SX100IS、DSC-H3はプラスティックのボディとなっている。
当然、質感はDMC-TZ3が最良のものとなっている。
だが、ボディがスクウェアとなっているため、グリップ感には乏しいものとなっている。
グリップ感は大きさに依存する部分が少なからずある。筆者が使ったかぎりではグリップはPowerShot SX100IS、DSC-H3、DMC-TZ3の順であった。
ただし、グリップ感に関しては手の大きさや握力などによって左右されることが多い。

グリップ用のふくらみはあるものの「かっちり」とまでいかないDMC-TZ3。

特に高倍率ズームとなる今回の3機種は手ぶれに敏感になりがちだ。光学式手ぶれ補正機構を搭載しているとはいえ、グリップも手ぶれの多寡に大きく関わってくる。このあたりは是非店頭でチェックしていただきたい。

PowerShot SX100 IS/DSC-H3/DMC-TZ3 機能一覧

3機種を駆け足ではあるもののざっと見てきた。
光学式手ぶれ補正機構が搭載されており、10倍という高倍率ズームレンズを搭載しているという共通点はあるものの、その他の面では大きくコンセプトを異にしている。
実写画像比較に行く前に機能一覧を掲載するので自分が必要な機能がどうかを確認していただきたい。

DMC-TZ3/DSC-H3/PowerShot SX100 IS 実写比較画像へ

機能\機種LUMIX DMC-TZ3Cyber-shot DSC-H3PowerShot SX100 IS 顔認識機能×○○ 高感度対応ISO3200ISO3200ISO1600 内蔵メモリ12.7MB31MB× 機械式手ぶれ補正機構○○○ 無劣化疑似光学ズーム○○○ ワイドレンズ○(28mm相当~)×× 大型ディスプレイ○(3.0型)×(2.5型)×(2.5型) LCDブースト○×○ 動画撮影MotionJPEG
最大848x480/30fpsMPEG-1
最大640x480/30fpsMotionJPEG
最大640x480/30fps メモリーカードSDカード(SDHC)メモリースティックProDuoSDカード(SDHC) バッテリーライフ270枚330枚140枚

・Page1 小型10倍ズームデジカメ 3機種をチェック
・Page2 3機種ともに微妙に異なる焦点距離
・Page3 液晶ディスプレイの見え方に大きな違いが!
・Page4 やっぱり質感は大事?
・Page5 DMC-TZ3/DSC-H3/PowerShot SX100IS実写比較画像

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