焚けよフラッシュ! 日中シンクロ!
さて、まずは画像である。このキュートな河童像だが完全に逆光となっており、その表情を楽しむことができない。
▲逆光でほとんど顔が見えていない。 |
典型的な逆光による失敗といえるだろう。
落ちてしまっている影がこれほどまでに強いと、露出補正ではなかなか救えない。
これからの季節、これくらいの日差しの強さで逆光になることは多いだろう。
というわけで他の手段を講じなくてはいけない。
実は逆光対策には必殺技があるのだ。必殺技なので、もちろん名前もついている。
その必殺技の名は『日中シンクロ』。
昼間の屋外であってもフラッシュを強制的に焚くことによって、影を消してしまう技だ。
雷マークのフラッシュボタンで「強制発光」を選択することで日中でもフラッシュを焚くことができる。
▲こんな表情をしていたことがわかる。 |
いかがだろうか。河童の顔もしっかりと見えるようになった。
フラッシュ光特有のテカリはあるが、これは素材にもよる。人物を撮影するのであればさほど目立たないことが多い(まあ、それもどれだけ発光するのか、距離はどのくらいかなどによって異なってくるのだが……)。
記念写真などで逆光になっていそうだなと思ったときは、日中シンクロでフラッシュを焚いて撮影するものと、そうでないものの2枚を撮影するといいだろう。
また、これらの対策すら必要としない、究極的な逆光対策が存在する。
最後にそれをお伝えするとしよう。
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