デジタル一眼レフが生まれてからこちら、イメージセンサーにゴミが付着したままになることによって画像に映り込むという問題があった。
ゴミの出てくる主たる原因はふたつ。ひとつはレンズを交換する際にホコリが混入すること。もうひとつはシャッターが下りるなどした際に生まれる微細なホコリだ。
▲かなり主張の激しいクリーニング中の画面。 |
オリンパスのフォーサーズ機が超音波によるゴミふるい落としに成功してから各社がかなり熱心に取り組んでいる、デジタル一眼レフにおけるもっとも熱いトピックスといえる。
ソニーのα100はゴミがつきにくいローパスフィルターの導入+CCDシフト方式の応用、ペンタックスのK10Dでも同じような対策を施している。
KissXではローパスフィルターを超音波で振動させることによって、ゴミを落とすという方式を採用している。また、ゴミの出にくい部品の採用も行われているという。
これらのゴミ対策は上位機種に先駆けての採用となった。おそらくEOSデジタルシリーズすべてに同様のシステムが搭載されていくと思われる。
電源をオンにした際にもクリーニングが行われるのだが、これはシャッターを半押しすればキャンセルされるので起動時間に影響はない。
バッテリーライフはやや退化……
こういったさまざまなシステムを導入したためか、CIPA準拠による撮影可能枚数は360枚とKissNの400枚から10%減となっている。▲KissNと同じ小型のバッテリーを採用している。 |
実際の使用感としても「前に比べてバッテリーゲージが減るのが早いなぁ……」という感触は否めなかった。
ただ、まっとうな使い方であれば一日は充分に持つ上に、充電器は非常に小さいので旅行などに携行するのにも苦にならないはずだ。
また、他社の初心者用デジタル一眼レフの多くがSDカードを採用しているが、KissXはコンパクトフラッシュを採用している。
SDカードを持っているユーザーが買い換える場合には注意が必要だ。
▲初心者用デジタル一眼レフとしては珍しくCFを採用している。 |
最後に、画質と少しだけ気になったところなどをピックアップしてみよう。
(Page4へ)
・Page1 EOS KissデジタルX - 3代目はX? ・Page2 XとNの外見はほぼ変わらず ・Page3 EOSデジタル初のゴミ対策は ・Page4 1000万画素でもノイズは増えていない ・Page5 EOS KissデジタルX 実写画像 |
■関連ガイド記事
・2006年 デジタルカメラ秋冬モデル一覧 前編
・αの遺伝子を受け継ぐもの α100
・決戦! EOS KissデジタルN対D50
・デジタル一眼レフなんて怖くない!