Dレンジオプティマイザーはイケているか?
α100とα-Sweet DIGITALとの大きな差異がDレンジオプティマイザーの搭載だ。簡単にいうと逆光などを自動的に補正してくれる機能だ。100万の言葉を費やすよりも、画像を見ていただいたほうがわかりやすいだろう。
▲左からDレンジオプティマイザーOFF、スタンダード、アドバンスト。 |
スタンダードモードでは黒つぶれを補正し、アドバンスモードでは白飛びと黒つぶれの両方を補正するというようにアナウンスされている。
となればすべてのシーンでアドバンスモードにしておけばいいような気もするが、1000万画素のデータを補正することとなるので、0.5秒という時間がかかってしまうのである。連写には向かない機能であるため、枚数を稼ぎたいときなどにはアドバンスモードは向いていないといえる。
さらに測光モードが中央重点平均測光、あるいはスポット測光を選択している場合、露出モードがマニュアルの場合、RAWで撮影する場合はDレンジオプティマイザーは動作しない。
これは画像全体を処理するためと、画像エンジンを介している機能であるためであろう。
また、Dレンジオプティマイザーはシーンによって充分に働くこともあれば、ほとんど動作しないということもあった。
今回の試用は比較的短期であったので、その機能をゆっくりと検証する機会に恵まれなかったので今ひとつ動作する基準が理解できなかったのだが、単純な逆光であっても働くときとそうでないときがあるということだけは確実にいえる。
グリップの握りやすさはかなりのもの!
特筆しておきたいのがグリップのよさだ。エルゴノミクス的なデザインとなっており、しっかりと手のひらに収まってくれる。EOS KissデジタルNと撮り比べをしていたときにも感じたのだが、重量はα100のほうが100グラムほど重いにも関わらず取り扱いやすかったほどだ。
▲グリップしやすいために、シャッター周りの操作はかなり快適だ。 |
ただし、グリップに関しては使用者の手の大きさや筋力なども大きな要素として存在するので、店頭で実機を触るなどしてしっかりと確かめていただきたい。
α100は買いなのか?
高感度時の暗所ノイズの多さがやや気にかかったものの、SSSによる手ぶれ補正能力の高さやグリップのよさなど、筆者はα100をかなり気に入っている。またアンチダスト機能もしっかりと働いており、ホコリ問題がほぼ解決されていることも特筆すべきことだろう。
ただ、ズームキットに同梱されているレンズのクオリティがやや落ちるのが気にかかった。
SSSの手ぶれ補正がすべてのレンズに効くことを考えると、α100はコニカミノルタのαユーザーではなくデジタル一眼レフがはじめてだという初心者ユーザーにオススメできる製品として仕上がっているといえるだろう。
また、ソニーのαシリーズにもこれから期待が持てる。そんな未来が見えてきたように思えた。
(Appendix - α100 with Minolta AF85mm/F1.4Gへ)
・Page1 αの遺伝子は継承されたのか? ・Page2 デジ一眼、エントリークラスの雄と対決 ・Page3 SSSとアンチダスト機能はかなり使える! ・Page4 操作性にやや疑問符が二tね ・Page5 α100は果たして買いか? ・Page6 α100 実写画像&スペック一覧 ・Page7 Appendix - α100 with Minolta AF85mm/F1.4G |
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