その他の撮影機能もピックアップしてみると……
EX-Z600に搭載されていたものと同じ液晶ディスプレイを搭載している。つまり、1200cd/m2という非常に明るい液晶ディスプレイであるということだ。解像度は低いものの、一度この液晶ディスプレイを見てしまうと他のものがくすんでいるかのように感じてしまうほどである。
▲液晶ディスプレイの明るさ、見易さは特筆ものだ。 |
さて、EXILIMではマクロ機能は伝統的に強くない(初代EXILIMではマクロモード自体が存在しなかった)のだが、EX-Z850では撮影可能距離が10cm~50cmとなっている。
充分にマクロ撮影でも使えるレベルになっている。また、手動でマクロモードに切り替えなくとも、被写体が近くにあればシームレスにマクロモードになってくれる機能はそのままだ。
このシームレスでマクロモードに移行してくれる機能は非常に便利だ。
EXILIMのハイエンドといえばMPEG-4で撮影できる動画機能なのだが、EX-Z850にも搭載されている。
VGA/30fpsの高品位動画を1GBで35分ほど撮影できる。MPEG-4であれば動画をかなり撮影した上でも静止画の容量をさほど圧迫しないところが利点といえるだろう。
デジタル一眼レフユーザーのセカンドカメラに
といったわけで、EX-Z850を使ってきたのだが非常に心地よく使えたというのが印象だ。ざっと見てきたように、起動や撮影間隔といった機能は実に充実している。あらゆる局面で高速なレスポンスをもって応えてくれるといえる。
画質的には、わずかに彩度の高い見栄えのする画像となっている。それでいてすっきりとした描写となっている。特に低いISOにおいてはノイズも少なく、良好な印象だ。
弱点として高感度対応しか手ぶれ対策がないことが挙げられるだろう。それでもISO800では以前と比べるとかなりディテールが残るようになっている。
▲光学ファインダーを搭載しているのもオススメポイント。 |
マニュアル撮影ができることもあって、上級者の要望にも応えてくれるデジタルカメラとして成立しているといえるだろう。
デジタル一眼レフを使っているユーザーが持ち歩くセカンドデジカメにオススメしたい。