好きなところにピントを合わせてみよう!
ツーショットでのミスですけれども……
弥生 「博士、ちょっと見ていただきたい画像があるんですけど……」博士 「そうか、弥生クン。ついにすべてを見せる気になったかね!」
弥生 「シ……シリーズがはじまったばかりなのに、いきなり下ネタはやめてください!」
博士 「いやいや、これには理由があるんじゃよ。読者の方々に、これまでのガイド記事との落差に慣れてもらうために必要な儀式、すなわち『この記事はこういう路線ですよ』という、いわばイニシエーションじゃな」
弥生 「ううっ、いやなイニシエーションだなぁ……」
博士 「で、見てもらいたい画像とはどれかね?」
弥生 「えーっと……友達と旅行に行ったときに記念写真を撮ったんですよ。で、友達とのツーショット写真が、ピントがはずれてて……」
博士 「どれどれ、見せてごらん」
弥生 「……なんか、なんか語感がやらしいんですけど」
博士 「まあ、そこは本当なら『えっちなのはいけないと思います!』とか言ってほしいもんじゃが、際限なく脱線しそうなんでやめておこう」
弥生 「賢明な判断です。で、これがその写真なんですけど……」
弥生くんの持ってきたデータは横浜の中華街入り口の写真でした。後ろにある中華街の門にピントが合ってしまい、手前にいる肝心の二人はただの通行人のようです。
ふたりでポーズをとっているのですが、それがまた悲しい感じになってしまっています。 博士 「ふむ、ふたりが立ってて後ろに名所……というパターンじゃな。とりあえずシチュエーションを再現するとしよう」
▲真ん中の貯金箱にピントが合ってしまっている。
博士 「まあ、ざっとこういう状況になっているわけじゃな。ペットボトルがふたり、貯金箱が門……というわけじゃ」
弥生 「なんでペットボトルと貯金箱なんですか?」
博士 「大きな意味はないんじゃが……」
弥生 「なーんだ、実はロケに行ったときに再現用の写真を撮り忘れたとかじゃないんですね」
博士 「……その……なんだ。すまんかった」
弥生 「博士なのに……。あ、それで対処法はあるんですか?」
博士 「前の夜にきっちりリストを作っておくことかのう……」
弥生 「いや、撮り忘れの対処法じゃなくて、背景にピントがあっちゃうことですよ!」
博士 「うむ、あるぞ。簡単じゃ」
非常にありがちなミスのひとつ ── 背景にピントがあってしまうこと。でも、博士は簡単な対処法があるといいます。その対処法とは?
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