構図はなにを伝えたいのか考えれば自ずと出てくる
さて、最後のポイントは構図だ。メニューのサンプル写真を撮るのではないのだから、皿全体を撮影する必要はない。
分かりやすくするつもりで皿やドンブリの真上から撮ってしまい、けっきょくのところなにを見せたいのかわからなくなってしまうというのもありがちなミスだ。
▲活け造りは全体を写したほうがよい例外のひとつ。魚の頭側から写しても面白い絵になるはずだ。 |
その料理から、なにを伝えたいのかを考えてから撮るといいだろう。
たとえばラーメンであれば、主役がチャーシューなのか麺なのか、それともスープであるかによっても異なってくる。
▲皿全体よりも、見せたいところに寄って撮ったほうがおいしさがより伝わるはずだ。 |
基本的には皿全体よりも料理本体を大きめに写したほうが、よりおいしそうに撮れるのは間違いないところだ。
雑誌写真から構図を盗め!
とはいっても、なかなか構図を決めるのは難しい作業である。そこでお勧めしたいのが、雑誌の写真を真似ることだ。こういった雑誌のライティングを真似することは難しい(専用の機材なども必要となる)が、構図であれば簡単に真似できる。
無料配布されているクーポン誌などにも料理写真は掲載されているので、このあたりを活用するべきだろう。
▲こういった情報誌やクーポン誌から料理写真の構図を盗んでしまおう。 |
ざっと5ページに渡って料理を撮影する際のコツを書き連ねてきたが、どれもひとつひとつは難しくないものばかりだ。
今回は特に基本中の基本ばかり重視して書いたが、この記事を読むだけであるていど撮れるようにという配慮のためなので、許していただきたい。
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・Page1 マクロとシャッター半押しが必須 ・Page2 フラッシュの使用は控えよう ・Page3 ホワイトバランスで光を操ろう ・Page4 手ぶれを防ぐにはこんな方法も…… ・Page5 構図は積極的に盗め! |