高感度VS手ぶれ補正機構……これは対決なのか?
最近、Finepix F10をはじめとして高感度域においてもノイズの影響が小さいデジタルカメラが出はじめている。
高感度デジカメと手ぶれ補正機構を搭載したデジタルカメラ、どちらがいいのかというトピックで論争されることなどもあるようだ。
手ぶれ補正では被写体ぶれを防ぐことができないため、ISO800やISO1600などが使えるほうがいいとされることもある。
筆者的には「どちらがいい」ということはないのではないかと考える。
たとえば、下の画像を見てもらいたい。
DMC-FX8で撮影した水族館での画像だが、カクレクマノミを撮影しようとしてけっきょくのところ失敗している。
棲み家を撮ってるのでまだこのレベルだが、普通に泳いでいるカクレクマノミを撮影しようとすると「なにかオレンジ色の物体が通過している」だけのものになってしまう。
棲み家近くで動きが少なくともこのレベル。
回遊してる状態を普通に撮影すると、このようにオレンジの帯となってしまう。
ISO200でシャッター速度は1/8秒。これがISO800になっても1/32秒。
どちらにしても被写体ぶれを完全に防げるものではない。ただし、かなり軽減できたであろうことは確かだ。
カクレクマノミの棲み家にピントを合わせていたので、このシーンであれば1/32秒でも被写体ぶれはなかったかもしれない。
しかし、手ぶれ補正機構がなければ撮影できないシーンというのも少なからず存在する。
たとえばスローシャッターを使いたいシーン──水の流れを撮影する場合や、高速道路でヘッドライトが流れる様子などを手持ちで撮るなら手ぶれ補正は必須だ。
他方で、夜景撮影などに高感度デジカメは活躍する。
筆者はできることなら両方の機能があるデジカメがほしいのだが(笑)。
機能的に相反するものではないので、両方の搭載はできないというわけではないはずだが……まあ、いろいろと難しい部分もあるのも確かなのだろう。
それぞれの機能で得意なシーンは異なってくる。自分が撮るシーンはどのようなものかを考えれば、おのずと求められるのはどちらの機能かわかってくるはずだ。
オススメコンパクトスタイルのひとつ
世間的には型番や外見からマイナーチェンジと受け止められているであろうDMC-FX8だが、バッテリーライフが倍以上になったことは使い勝手に大きな違いが出てくる。
また、高速オートフォーカスを搭載したことで、かなり使いやすくなっている。
画質も500万画素CCD搭載コンパクトスタイルというクラスの中では上位レベルといえる。
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レンズは3倍ズームのライカブランド。
今回もかなりのヒット商品になるのではないだろうか。
この夏のボーナス戦線において筆者が初心者にオススメできる機種のひとつだ。
DMC-FX8 実写画像&スペックへ
・Page1 DMC-FX7の正常進化版
・Page2 バッテリーライフは……
・Page3 かゆいところに手が届く改良点
・Page4 手ぶれ補正VS高感度デジカメ?
・Page5 スペック&実写画像
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