ユーザーにとって歓迎すべき統一規格

実際にCIPAの電池寿命測定規格が制定される以前と以後のメーカーの表記を比較してみよう。

・オリンパス X-3 電池寿命に関するFAQ
・オリンパス X-2 電池寿命に関するFAQ

上がCIPA規格制定後発売されたデジタルカメラで、下がそれ以前のものだ。
下のものでは、メーカーによって設定された条件での撮影可能枚数はわかるが、他社デジタルカメラとの比較がまったくできなかったのだ。

ただ、CIPAのバッテリーテストにも、いくつか疑問点がないわけではない。
たとえば『1枚撮影するごとにズームをワイド端からテレ端(もしくはその逆)にズームさせる』というような項目があるのだが、これがなんのための項目なのかよくわからない。
まあ、電動ズームがほとんどであるから、ズーミングを電力消費の一部と考えるのであろうが……。

しかし、それでも統一された規格の下に撮影可能枚数が語られるようになったのはいいことだ。
一般のユーザーにとっても、購入に際しての比較ができるようになったという面は大きい。
特に旅行などの場合、バッテリーライフによって充電器や予備電池を持っていくか否かが決まるだろう。
デジカメ選びのポイントとして、バッテリーライフの比較ができるようになったというわけだ。

同じ土俵の上でなら戦える!

また、メーカー側にとってもメリットは少なくない。
ロングバッテリーライフをうたっても、標準が定まっていないためにこれまでは他社との比較がしにくかった。
しかし、CIPA規格という同じ土俵の上であればきっちりとユーザーの目にわかるように戦えるというわけだ。

現にEXILIMのEX-Z40/Z30などは、これまでになく長時間寿命を前面に押し出してきている。
これもCIPA規格という『共通のものさし』があってこそという部分が小さくないはずだ。
また、CIPAは電池寿命以外にもさまざまな規格を制定している。
その多くはメーカーだけでなく、ユーザーにも少なからず意味のあるものが多い。
こういった規格の大本を一度覗いてみるのも、デジカメのスペックを理解するという面で面白いのではないだろうか。
■関連サイト
CIPAサイト
カタログに加わった『CIPA規格』って?
ユーザーにとっても意味のある『共通のものさし』
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