デジタルカメラ/デジカメ関連情報

デジタルカメラレビュー Dimage Xtレビュー(2ページ目)

Dimage Xシリーズがリニューアルされて、ぐっと洗練された外観になった。屈曲光学ユニットを積んだ光学3倍ズームの実力はいかに?

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド


●クレイドルはやっぱり楽!
Dimage Xtで撮影して「ああ、これはいいなぁ」と感じたのは、その軽快さだ。
まず、起動が公称1.1秒。これは沈胴式のズームレンズを展開しないというアドバンテージが活きている。
また、1枚撮影するたびのインターバルも2秒強とスナップを撮影するには充分な速度だ。

特に起動の素早さは特筆しておくべきだろう。
後述するがDimage Xtのバッテリーライフにはやや不安があるので、できるかぎり電源は切っておきたい。
通常のデジタルカメラであれば、電源を切ることでシャッターチャンスを逃すこともないではないが、高速起動がウリのDimage Xtであればなんの不安もなく電源を切っておくことができるというわけだ。

また、Dimage Xtはクレイドルによる充電に対応している。
ただし、これは充電のみでUSB接続は別途行なわなくてはならない。もちろん、クレイドルがUSB接続の邪魔をするようなことはない。
できれば次期モデルではUSB接続も行なえるよう改良を望みたいところではある。

そのバッテリーであるが、バッテリーライフはさほど良好とはいえない。
オフィシャルの情報で130枚。筆者の体感での撮影可能枚数もだいたい同様である。
1日のスナップとしては充分な量ではあるが、旅行などにおいては不安が大いにある。そういった場合には、充電クレイドルや予備バッテリーを持っていく必要があるだろう。
小型化のせいもあって、バッテリーのもちは充分とはいえない。旅行などにおいては予備バッテリーや充電クレイドルの携行が必要と思われる。

●洗練された操作体系
また、メニューや操作体系も全体的に洗練されたものになっている。
特に裏面右上の上下キーがクリックできるようになり、実行キーとして動作するようになったことで、右手の親指だけで連続的な操作が可能になった。
Dimage Xi以前の機種では実行キーが液晶下部にあり、メニューを操作する際に連続的な操作ができなかったのである。

また、左右キーは撮影時に露出補正ボタンとして使用できるが、これをカスタマイズ可能となっている。ホワイトバランスや撮像感度(ISO)などに切り替えることもできる。
実はあまりカスタマイズする意味はないのではあるが、昼間の屋内と屋外を行き来する際などにISOを切り替えるというようなときには使えるだろう。
少なくともこういう機能はないよりはあったほうがいいものだ。
メニューの操作体系はごく普通。しかし、右手親指だけですべての操作が行なえるので、印象は非常によい。

●すべての動作が軽快!
とにかく、すべての動作が軽快であることが最大の特徴であるといえるだろう。
起動、撮影、再生、どれをとっても軽快な動作速度となっている。
バッテリーライフにおいてのみ、やや不満があるもののこれは小型化のトレードオフと考えるべきだろう。
画質も同クラスの中ではかなり高く、この面でもおすすめできる。
日常でちょっとしたスナップを切りとるときに、持ち歩きたいデジタルカメラだ。
(Page3へ)
あまりに惜しいその外観
・軽快な使い勝手はおすすめ
Dimage Xt 実写画像&スペック
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます