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デジタルカメラレビュー C-750 Ultra Zoom レビュー(3ページ目)

10倍ズームレンズを搭載したC-700シリーズがついに400万画素化。C-750 Ultra Zoomを徹底レビュー。発売が遅れただけの出来となっているかどうか?

清水 博之

執筆者:清水 博之

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●全体的にもっさりした印象?
さて、その他の基本的な動作を見てみよう。
起動時間は4秒弱。昨今のデジタルカメラの中ではかなり遅めだといわざるを得ない。しかし、これは10倍という大型のズームレンズを搭載していることと無関係ではないだろう。

ちなみに、この数字はスイッチを切る際にレンズのズーム位置をワイド端に置いていた場合で、望遠端にしていた場合は、さらに2秒ほどよけいにかかることとなる。
これはズームレンズの位置を覚えていることとトレードオフで利用すべきだろう。

また、もっとも気になったのはオートフォーカスのピント合わせまでの時間がかかることだ。昨今のデジタルカメラではシャッターを半押しした瞬間にフォーカスが合うものが少なくない。
しかし、C-750では「フォーカスが行って戻って合焦」というワンテンポ以上おいた形でピントが合う。
これは初代のC-700からの伝統である。残念なことに今回も解消されなかった……というわけだ。

撮影時のインターバルは2.5秒前後。これもやや遅めで、連写が利くとはいいがたい。

テキパキとした撮影にはあまり向いていないだろう。
C-750はその動作とフォルムがあいまって、全体的にもっさりとした印象を受けさせるデジタルカメラであった。

バッテリーは単三を4本か、CR-V3(一次リチウムイオン電池)x2を用いる。ニッケル水素充電池の使用をお勧めしたい。
電源はアルカリ乾電池も使えるようになっている。もし、出先で電池切れを起こしても(応急措置的な意味合いが大きいものの)アルカリ電池4本をコンビニで買えばいいというのは大きな利点といえるだろう。 ただ、長く使うつもりであればニッケル水素充電池での利用をおすすめしたい。コストパフォーマンスがかなり違ってくるからだ。

●オートで撮影するだけで手ぶれを防げる 10倍ズーム機となると、やはり気になるのは手ぶれだ。 しかし、C-750ではできるかぎり一定以上のシャッタースピードで撮影できるような設定になっているようだ。少なくとも、ISOをオートにした上でPモードで撮影していた際は、10倍ズーム域で手ぶれを感じるようなことはなかった。 ただし、これはもちろんのこと昼間の野外での話であって、屋内では通常のデジタルカメラ同様の手ぶれを起こすので、そのつもりで使ってほしい。 C-700シリーズとしては3世代目にあたるC-750だが、かなり熟成が進んできたというのが筆者の印象だ。 オートで撮ってもそれなりに撮影ができ、さらに細かい設定をつきつめる形での撮影も可能な10倍ズーム機である。なかなか貴重な存在ではないだろうか。 (Page4へ)

光学10倍ズーム+デジタル4倍ズームの威力
C-740よりも画質は向上している?
・10倍ズームと手ぶれの関係
実写画像&スペック

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