ハワイ/ハワイロングステイ・移住

ガイドの移住ストーリー「インターン編2」(2ページ目)

毎月発行のメルマガで好評連載中の、私自身の移住体験ストーリー。学生インターンとして仕事を始め、正式に就職が決定するまでの「インターン編」後編を、記事にまとめてお届けいたします。

執筆者:上野 元

ふと応募した他社のポジション。そして面接

ガイドの移住ストーリー
漠然とした迷いだったのに、とある求人を見てグラリ。思わず応募へ。
せっかく正社員登用のオファーと、ビザスポンサーの話をいただきながら、贅沢にも迷いが生じていた僕の不安定な気持ちに追い打ちをかけるように、とある日曜日、新聞の求人欄に魅力的な募集記事が掲載されてしまいました。

それはある有名会社のマーケティング・マネージャーのポジション。日本向け、と限定しているだけでなく、日本語コミュニケーション能力や、職種にふさわしい教育、経験を持つもの優遇、というような但し書きまでされていました。

人事面での待遇は評判が良い会社でしたし、上司となる人のことも何となく知っていたので、後ろめたい気持ちはありながらも、どうしてもその募集広告を捨てることができず、切り取って大事にカバンにしまっていました。

以前にビジネス・コミュニケーションの授業で書いた履歴書をアップデートし、カバーレターを書き……。迷いに迷いながらも、やっと気持ちに踏ん切りをつけて投函したのは、最初に広告を見たときから2週間以上も過ぎた後のことでした。

人事部からの連絡は「もう届いたのか」と思うほど、すぐに来ました。アメリカの大きな組織らしい応募の手続きを済ませ、人事担当者との面談。ローカルの女性だったので、もちろん英語です。ビザの件は正直に話し、インターンをしている会社からのオファーのことも、包み隠さず打ち明けました。案の定、直属の上司は、私が想像していた女性でした。ハワイの主要な団体などでも、役員を務めたりしている、ハワイでは有名な敏腕ビジネス・ウーマンです。

15分ほどの面接が終わり、にこやかに握手をしてオフィスを出ました。淡々とまた連絡する、と言われただけだったので、「どうせダメなんだろうなぁ」と諦め気分でいたのですが、その翌日、今度は直属の上司となる女性から電話が来たのです。「まさかあなたが応募してくるなんて驚いたわ(笑)。ぜひ一度会って、お話ししましょう。」

⇒ 次ページでは、いよいよ本番の面接。どんな展開が待っているのでしょうか……。
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