ハワイ/ハワイロングステイ・移住

ガイドの移住ストーリー「インターン編1」(2ページ目)

毎月発行のメルマガで好評連載中の、私自身の移住体験ストーリー。学生インターンとして仕事を始め、正式に就職が決定するまでの「インターン編」前編を、記事にまとめてお届けいたします。

執筆者:上野 元

ハワイのMBAプログラムってどんな感じ?

ガイドの移住ストーリー
ハワイ・パシフィック・ユニバーシティ(通称HPU)は、ビジネス系のプログラムではそれなりに定評あり、です。
1996年の秋には、MBAのプログラムも佳境に入り、時間がいくらあっても足らない、というほど忙しくなってきました。MBAで課されるホームワークの量と質は、学生たちの想像をはるかに超えたもので、「それは人間が1週間でできることなのですか?」と聞きたくなるほど。仕事は仕事で、インターンというにはあまりにも責任の重い仕事をまかされ、PR部門の基幹システムを、ITコンサルタントと一緒に作り上げたりもしていました。

働いている人の割合も多いハワイのMBAの場合、授業は1週間に3時間、という設定がほとんど。1学期は3~4ヶ月で、だいたい1科目につき、12~15回の授業がある計算です。これは大学レベルでも同じ事なのですが、短期集中型の密度の濃い学習となります。

授業は、先生の話を聞いてメモする講義スタイルというよりも、テキストをあらかじめ読んできて、その中のケースについてディスカッションをしたり、プレゼンテーションをしたりというもの。1クラスが20人~30人ですので、いつ名前が呼ばれるか分からない緊張感を感じながら、授業に参加していました。

新しい学期が始まると、クラスの一番最初の授業で「シラバス(syllabus)」と呼ばれる講義要項が配られます。そこには、そのクラスで学ぶべき事や、講師が期待すること、そして今後の授業をどのように進めていくかなどのアウトラインが書かれている他、成績を決める要素が、%で明示されています。テストの成績、論文、プレゼン、そしてアテンダンス(出欠)とパーティシペーション(参加)などが加わります。

「参加」することで学びがより深くなる

「出席」と「参加」は違うものである、ということを最初に知ったときには、私はちょっとしたカルチャーショックを受けました。出席は当たり前のことで、2回も休んだら単位が取れるかどうかすら心配しないとならない厳しさです。それとは別に、「参加」というのは授業中の発言を意味していて、ただ来て座っていてはダメ、ということの明確な示唆なのでした。

「授業中にしゃべってはいけません」と教え込まれて育った古い日本人の私としては(苦笑)、聞かれてもいないのに、講師の説明の途中でコメントをはさんだり、手を挙げて指されるでもなく、いきなり質問をしてしまうアメリカ人の学生の態度に、面くらいました。結局、最後まで慣れることはなく、手を挙げて質問をする、講師が投げかけた質問に手を挙げて答えるのが、私のできる精一杯の範囲でした。

それでも、テキストや副読本を読んで勉強してきた知識を織り交ぜて、質の高い質問や答えを発表することで一気に株は上がります。発言の多さではなく、質が問題なのだということも、徐々にではありますが、学んでいきました。

ネイティブの流暢な英語で発言されると、もっともらしく聞こえるものですが、実はたいしたことを言ってない、ということもよくあり(苦笑)、それが見えてきてからは、英語の流暢さで臆すようなことはなくなったと思います。

それにしても、1週間に50ページ以上テキストを読まされるなんていうのは、日常茶飯事。それが3教科分もあったりすると、寝ている暇なんてありません。リサーチ・ペーパーの締め切りやテストがからんできたら、もう土日もなく、ひたすら自分自身との戦いです。

35歳になろうとしていた私でしたが、「ああ、これが勉強する、っていうことなんだ……」と、人生で初めて気がつくのでした。

⇒ 次ページでは、ハワイに移住してから初めての帰省。逆カルチャーショックに!
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