ハワイ/ハワイロングステイ・移住

ハワイでマグニチュード6.6の大地震発生!(2ページ目)

2006年ハワイ時間の10月15日午前7時7分、ハワイ島コナ沖でマグニチュード6.6の地震が発生。23年ぶりという大地震、そして長時間に及んだ大停電で州民が翻弄された一日の模様を速報でお伝えいたします。

執筆者:上野 元

ほぼ一日続いた大停電。ワイキキではABCに行列が

ハワイ島沖大地震
旅行者はかろうじて開いているABCストアに水などの必需品を求め、列を作りました。
オアフ島では、午後から深夜までに徐々に各地で復旧が確認され、月曜日の早朝3時の時点では、一部の地域を除いて、ほぼ復旧が終了したと発表。ハワイ電力の発表によると、地震の影響でダウンタウンおよびカヘ地区の送電所が自動シャットダウンしたために停電が起きたとされています。また、大停電の後、一気に電力復旧をすると使用量オーバーし、再び大停電となる危険があったため、徐々に回復作業を行っていったという説明がありました。各島とも、午後遅くから夜にかけて電力が復旧した模様です。

ワイキキでもレストランは軒並み休業。かろうじてABCストアが緊急用にオープンして、人数制限しながらキャッシュのみで水や食料を販売して旅行者の不安にこたえていました。信号がまったく消えた道路では、大きな交差点に警官が出動して誘導。それ以外は、交差点手前で一時停止をするなどして、ゆっくりと運転をして移動していました。バスは正常通りではない様子でしたが、走っているのを見かけました。

この日は朝から強烈な雨が降り、冷たい空気に覆われて異様な雰囲気でした。午後になっても、ところどころで軽く雨が降り、日が暮れる以前からどんよりと暗い一日となりました。

一夜明けた月曜日は……

地震と大停電から一夜明けた月曜日。朝は、信号がまだ正常に作動していない箇所があり、警官による誘導が行われていました。出勤したオフィスは、壁に掛けた額がちょっと曲がっていたりした以外は何の跡も残っておらず、ニュースで見たハワイ島の様子とは、揺れのレベルも相当違ったことがわかります。

ワイキキは夜10時頃の電気復旧だったのに、パールシティやアイエアは午後3時~4時、カイルア・カネオヘは夜8時~9時頃には復旧していた様子です。日曜の朝、日本から到着した飛行機については、到着後3時間も機内で待機を余儀なくされてしまったようです。心配された月曜朝の到着便は滞りなく運航され、空港の混乱も最小限に抑えられた様子です。

今回の地震と大停電を通じ、地震という予測が不可能な事態に備えのない住民と、非常事態に備えてのコミュニケーションやバックアップ体制がない、ハワイのインフラの弱さが露呈する結果となりました。ハワイ島の被害状況についてはまだ判明されていないことも多く、今後の調査と報告が待たれるところです。

とにかく人命に関わる事故がなかったことが、不幸中の幸いでした。

ハワイ島沖大地震
食料や水の蓄えがない旅行者は不安も人一倍。辛抱強くABCの列に並びます。

ハワイ島沖大地震
ガソリン・スタンドもほとんどが閉店。発電機があっても燃料がなければ役に立たず。車も不要に使うなとラジオではお達しが。

ハワイ島沖大地震
電話会社の復旧作業。一般回線は問題なく使えましたが、携帯だけが混雑のために使用しにくい状況が続きました。

ハワイ島沖大地震
カピオラニ公園には即席のホットドッグ・スタンドが出現。2ドル50セントながら、人気を呼んでいました。

ハワイ島沖大地震
アラモアナ・センターも閉鎖。日曜の午後3時だというのに、カピオラニ通りもご覧の通りすっかりガランとしています。


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ハワイ州観光局ホームページ
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