ほぼ一日続いた大停電。ワイキキではABCに行列が
旅行者はかろうじて開いているABCストアに水などの必需品を求め、列を作りました。 |
ワイキキでもレストランは軒並み休業。かろうじてABCストアが緊急用にオープンして、人数制限しながらキャッシュのみで水や食料を販売して旅行者の不安にこたえていました。信号がまったく消えた道路では、大きな交差点に警官が出動して誘導。それ以外は、交差点手前で一時停止をするなどして、ゆっくりと運転をして移動していました。バスは正常通りではない様子でしたが、走っているのを見かけました。
この日は朝から強烈な雨が降り、冷たい空気に覆われて異様な雰囲気でした。午後になっても、ところどころで軽く雨が降り、日が暮れる以前からどんよりと暗い一日となりました。
一夜明けた月曜日は……
地震と大停電から一夜明けた月曜日。朝は、信号がまだ正常に作動していない箇所があり、警官による誘導が行われていました。出勤したオフィスは、壁に掛けた額がちょっと曲がっていたりした以外は何の跡も残っておらず、ニュースで見たハワイ島の様子とは、揺れのレベルも相当違ったことがわかります。ワイキキは夜10時頃の電気復旧だったのに、パールシティやアイエアは午後3時~4時、カイルア・カネオヘは夜8時~9時頃には復旧していた様子です。日曜の朝、日本から到着した飛行機については、到着後3時間も機内で待機を余儀なくされてしまったようです。心配された月曜朝の到着便は滞りなく運航され、空港の混乱も最小限に抑えられた様子です。
今回の地震と大停電を通じ、地震という予測が不可能な事態に備えのない住民と、非常事態に備えてのコミュニケーションやバックアップ体制がない、ハワイのインフラの弱さが露呈する結果となりました。ハワイ島の被害状況についてはまだ判明されていないことも多く、今後の調査と報告が待たれるところです。
とにかく人命に関わる事故がなかったことが、不幸中の幸いでした。
食料や水の蓄えがない旅行者は不安も人一倍。辛抱強くABCの列に並びます。 |
ガソリン・スタンドもほとんどが閉店。発電機があっても燃料がなければ役に立たず。車も不要に使うなとラジオではお達しが。 |
電話会社の復旧作業。一般回線は問題なく使えましたが、携帯だけが混雑のために使用しにくい状況が続きました。 |
カピオラニ公園には即席のホットドッグ・スタンドが出現。2ドル50セントながら、人気を呼んでいました。 |
アラモアナ・センターも閉鎖。日曜の午後3時だというのに、カピオラニ通りもご覧の通りすっかりガランとしています。 |
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