知ること、知っていただくことの意義の深さ

今回、山田さんとめぐり合わせてくれたのは、実はアロハストリートが発足したネイチャー・プロジェクトの告知を通じてでした。主旨に賛同してくれた山田さんからメールをいただき、詳しいお話をうかがうことになったのです。

「ハワイに根づいたメディアの方々が、環境や食と健康というようなことを発信していかれるのは、ハワイのコミュニティにとっても、また長い目で見たツーリズムの観点でも、とても大切だと思っています。」

自分が学べば学ぶほどに、人体や環境にとって、とても重要なテーマであることだと理解できる有機栽培。それは一部の人たちだけで知って、体験すれば良いことではなく、社会全体に広がってこそ、意義があるものなのですね。

「でもまずはコミュニティ単位でスタートすることが大事なんですね。それが少しずつ、少しずつ、誰からも強制されることなく、静かに広まっていくことで、根づいていくものだと信じています。」

そういう意味でも、たくさんの人にまずは知ってもらうこと。これがスタートなのだと、過去の経験からも山田さんは強調されます。

「オールアバウトでも書かれているように、ハワイのリサイクル事情や農業事情は驚くほど遅れているのが、残念ながら実情だと思います。でも、まずは現状を知っていただくことが大事。そこから啓蒙が始まるのだと思うんです。」

近い将来、ワイマナロのオーガニック農場に提供するための生ゴミ肥料を提供してくれるボランティアなどの募集に入るので、メディアの協力さらに重要になってくるようです。

「液体肥料を作る機械ももうすぐ日本から届きます。農場の土も肥えてきました。納得のいく農産物を、いつか我々の手で育てあげたいと思います。もうすぐです!」

日本の技術で作る「おいしい豆乳」のお店を準備中

INOCの山田宗弘さん。豆乳ショップ
近々、豆乳ショップもオープン予定。楽しいことをしていれば、どんな苦労も乗り越えられる
実は山田さんは、年内に有機栽培で作られた大豆を使った豆乳のお店を開店予定です。ハワイの建築事情のおかげで、工期は伸び伸びとなっており、予定は予定、というところが残念ですが、開店すれば、それは画期的な試みになることでしょう。

「まずはハワイで一番おいしい豆乳を作り、販売することが基本です。同時にそこは工房として機能させ、豆乳マヨネーズや味噌を作ったり、さらにそれらを、ハワイ中のレストランに卸しトいきたいと考えています。」

ハワイで一般的に売られている豆乳は、フレーバーがついていたり、加工の仕方が納得いかないものだったり、素材が有機でなかったり、と、なかなか満足いくものではありません。

「健康に良いものを、おいしくいただく。私たちの活動が。食の基本を見直すきっかけづくりになってくれればいいな、と思います。」

地道な下準備が、ようやく、いろいろな形で花開いていきそうな予感がします。ハワイの農産物は安全でおいしい、と自慢できる時代も、もうすぐかもしれませんね。

【関連情報】
All About 「シンプルライフ」安全な食に関するリンク集
All About「食と健康」オーガニック(有機食品)・無農薬などのリンク集
アロハストリート・ネイチャー・プロジェクト
有機栽培普及に励むハワイのNPO「IKOH(イコー)」
All About「ハワイで暮らす」ハワイのリサイクル事情
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