preserved foods(プリザーブドフーズ)。ストック・保存食材のことです。 第4回目はディナー。市販の瓶詰めペーストでリッチな1皿を。 -:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:- ▼INDEX 1. ペースト使いの上級編~食材とのクロス使いを楽しむ ★ペースト使いの上級編~食材とのクロス使いを楽しむ 仕事を持つ人の、あるいは外出した平日の夕食。特別ではないある日の夕食。 簡単に作れること、経済的であること、栄養のバランスが良いこと。 そんな時、とても頼りになる存在こそ「プリザーブドフーズ」。まさに、ストック・保存食材の本領発揮の時です。これまでの3回シリーズでは、冷凍パンを使ったBLT&フレンチトーストの朝食、粉もののストックで作るソーダブレッドランチ、ドライフルーツで作るノンシュガーケーキのティータイムをご紹介してきましたが、最終回は瓶詰を上手に利用したリッチなディナーです。 バジル、アンチョビ、オリーブ、ドライトマト、ピーマンなどのイタリアンペースト。海苔、粒ウニ、梅などの和もの。レバーやパテ、魚介のムース。練りゴマやガラムマサラ、アジア系の味噌類、様々なハーブがブレンドされたマスタードなどの調味料。それだけで1品になる主役級から素材を引き立て味を決める調味系まで、あなたのパントリーや冷蔵庫にもきっと何瓶か控えていることでしょう。 イタリアンペーストはイタリアンに。和ものは和食に。その国の素材と合わせるのは失敗がなく、ピタリとはまる使い方ではありますが、時には素材と瓶詰ペーストをクロスさせることによって、意外な新しい味を発見できることもあります。 例えば冷蔵庫に何もない!という時によく作るお昼のパスタ。海苔の瓶詰(佃煮)とありあわせのチーズ、かつおぶしやじゃこ、唐辛子、ニンニク少々を混ぜ合わせ、ゆで汁とオリーブオイルで伸ばしたソース。レモンでもあれば完璧です。 梅干しのペーストは、アクアパッツァの味の引き締めにオススメ。ニンニク、唐辛子をオリーブオイルで炒め、白身魚とハーブ、白ワインを加えて蒸し煮します。本来はアンチョビで旨みと塩気を加えるところを梅ペーストで代用。フェンネルやタイムよりも青じそがピタリとくる、あっさり和風アクアパッツァに。粉山椒や七味がよく合いますよ。 ★和素材とイタリアンペーストのクロッシング 食料品スーパー午後6時。売れ筋のメイン食材は「お刺身パック」だそうです。理由は……分かりますよね。お皿に並べるだけという手軽さと、ごちそう感・満足度の両方を満たすありがたい食材だからです。ならばこのお刺身を、ちょっとひと手間かけてワンランクアップさせてみませんか? 最近手に入りやすくなったオリーブペーストを合わせてみることにしましょう。グリーンオリーブでも黒オリーブでもお好みの方を。植物性でコクのあるオリーブは、中トロのような脂の乗ったネタにも、ホタテのような繊細なネタにも合いやすいものですが、和とイタリアンの折衷率を高めるためにアジアやフランスのハーブにも参加してもらいました。 さらにもう1品。ちょっとリッチな白トリュフのペーストを、和の野菜と合わせます。トリュフを使えば申し訳ないほど簡単に、おもてなし度の高いひと皿ができあがります。クセのない和野菜にペーストを合わせるこの方法は、バジルやトマトなどたいていのペーストが使えます。 |
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。