京都では、日常のおかず、のことを「おばんざい」と言い、「お番菜」とも書きます。“番”という文字に“ある語に冠して常用、粗末、の意を表す語” という意味があることからお番菜が日常のおかず、であることが分かります。 京都に引っ越してきてすぐのころ、毎週のように図書館に通って「京都のおばんざい」について調べ、この決まりごと通りに献立をてて過ごした時期がありました。野菜に旬がなくなっている昨今、季節の移り変わりを食卓で感じることができ、身体にもいいとても合理的なしきたりだと思います。戦前まではどのおうちでも、このしきたりをきっちりと守っていたそうです。 下でご紹介する鯛かぶらは、おばんざいの中でもごちそうの部類に入ります。おいしく作るために、是非おだしをきちんと取って、作ってみてくださいね。上品なかつおのおだしよりも、素朴ないりこだしの方がこのお料理には合います。 |
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**冬の定番おばんざい 鯛かぶら**
**材料(4人分)
・聖護院かぶら 1/2個 |
**作り方
1)鯛のあらは熱湯をかけて冷水にとり、うろこなどをきれいにとっておく。 2)かぶらは皮を厚めにむいて3~4cm角に切り、米のとぎ汁で下ゆでし、水洗いして水にさらしておく。 3)鍋にかぶらと鯛のあらを入れ、だしと調味料を加え、落としぶたをし、ゆっくりと煮る。盛りつけてから、ゆずの皮の千切りをたっぷりと散らす。 |
**Point |
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**BGM C.Debussy Reverie (C.ドビュッシー「夢」) |
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