日本に最初に乗り入れた外資系エアライン
機内への搭乗が始まりました。自分のシートへ向かう途中で、この日の006便に乗務しているアメリカ人クルーたちが、みんな笑顔で出迎えてくれます。ちょっとたどたどしい感じですが、日本語で「こんにちは」「ようこそ」「調子はどう?」などと声をかけてくれるクルーも少なくありません。
帰りの005便で会ったチーフパーサーのラッセル・ゲイナーさんと日本人クルーの浦部晴美さん |
ノースウエスト航空は昔から日本に馴染みが深く、日本のマーケットをとても大切にしてきたエアラインです。同社の歴史を振り返ってみると、アメリカからアジアへのフライトを世界の航空会社で初めて就航させたのも、そして外資系エアラインとして日本へ初めて乗り入れたのも、ノースウエスト航空でした。
ノースウエスト航空には、この「世界初」という文字がところどころに出てきます。たとえば日本路線には、日本人の客室乗務員と日本人の通訳が数名乗務。この日本人客室乗務員を世界で初めて採用したのも、ノースウエスト航空でした。それだけではありません。同社ではアメリカ人クルーにも、日本路線に乗務する人には日本語や日本の文化について勉強させ、その習熟度の高い人から日本路線に割り当てています。そんなことを一貫して続けてきたという事実からも、ノースウエスト航空と日本との深い結びつきが感じられますね。
機内でアメリカ人クルーたちがときどき日本語で話しかけてくるのは、覚えたての日本語を実際に試してみたいという気持ちもあるようです。その証拠に、日本語で答えてやると、みんな本当に嬉しそうに顔をほころばせました。
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