航空券/航空券関連情報

ハイテク旅客機の乗り心地(後編)

今回お届けするのは、ハイテク旅客機の乗り心地レポート第2弾。通常キャビンを45分で“救急車”に変身させる技術や、エンジン騒音の解消策、“脱・石油”に向けた各社の本格的な取り組みなどについて報告します。

執筆者:秋本 俊二

さて、今回お届けするのは、ハイテク旅客機の乗り心地レポート第2弾。重病人搬送のために通常のキャビンを45分で“救急車”に変身させる技術や、空の旅につきもののエンジン騒音の解消策、“脱・石油”に向けたエアライン各社の本格的な取り組みなどについて詳しく報告します。

── Page Index ──
【P.1】 通常キャビンが45分で“救急車”に変身
【P.2】 防音技術と新開発エンジンによる驚異の静寂性
【P.3】 “脱・石油”の本格的な取り組みが始まった
【P.4】 機内トイレの知られざる仕組みとは?



重病人やケガ人の海外からの搬送もお任せ
通常キャビンが45分で“救急車”に変身


異国でもし大きな怪我をしたり重い病気にかかったら、どうしますか? 家族のいる日本で治療を受けたいと思う人は多いでしょうが、これまでは病人や怪我人を素早く運んでくれる手段がありませんでした。チャーター機を手配すれば、それだけで莫大なお金がかかってしまいます。そんな問題を解決してくれたのが、ドイツのルフトハンザでした。

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記者たちに披露された個室型医療用コンパートメント (C)Lufthansa

ルフトハンザは、普段運航しているエアバスA340-300のエコノミークラスシート12席(3席×4列)を、必要に応じて取り外し、医療機器や測定器を完備した個室型の医療用コンパートメントにわずか45分という短時間で“変身”させる技術・システムを開発しました。フライトには専任の主治医と看護士資格をもつ客室乗務員が付き添うほか、同社が本拠を置くフランクフルトの専任ドクターセンターとは通信回線で結ばれ、地上からのリアルタイムサポートも万全です。

重病人の低コストかつスピーディな長距離搬送を可能にした同システムの稼働率は、年々上昇し続けています。


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