各パーツ製造は世界中の協力メーカーで
そうしたローンチカスタマーの導入計画も含めて、新しい旅客機をつくっても採算がとれると判断した場合に、開発計画は正式にスタートします。
新型機の開発には1兆円以上かかるといわれているだけに、エアライン各社から最低でも200機、300機程度の発注がなければ、ビジネスとして成功しません。値段が安い中・小型機の場合の採算ラインは当然、400機、500機と上がっていきます。
世界中の協力メーカーで主要パーツを製造 (C)Airbus |
さて、新型機の開発が決定すると、サプライヤーと呼ばれる世界中の協力メーカーでそれぞれが担当するパーツ(部品)の製造を開始します。2大航空機メーカーの1社であるボーイングでは、さまざまな分野でのハイテク技術を擁する協力メーカーを、アメリカ国内はもとよりイギリス、イタリア、シンガポール、オーストラリア、韓国など世界各国に組織。その中にはもちろん、日本も含まれています。
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