航空券/航空券関連情報

旅客機ができるまで何年かかる?(3ページ目)

旅客機ができるまで、何年かかるんですか? 私のもとに、よくそんな質問も届きます。そこで今回の「業界研究シリーズ」は、新型機の開発が計画されてから完成するまでの“プロセス”について考えてみました。

執筆者:秋本 俊二

各パーツ製造は世界中の協力メーカーで


そうしたローンチカスタマーの導入計画も含めて、新しい旅客機をつくっても採算がとれると判断した場合に、開発計画は正式にスタートします。

新型機の開発には1兆円以上かかるといわれているだけに、エアライン各社から最低でも200機、300機程度の発注がなければ、ビジネスとして成功しません。値段が安い中・小型機の場合の採算ラインは当然、400機、500機と上がっていきます。

photo-3
世界中の協力メーカーで主要パーツを製造 (C)Airbus

さて、新型機の開発が決定すると、サプライヤーと呼ばれる世界中の協力メーカーでそれぞれが担当するパーツ(部品)の製造を開始します。2大航空機メーカーの1社であるボーイングでは、さまざまな分野でのハイテク技術を擁する協力メーカーを、アメリカ国内はもとよりイギリス、イタリア、シンガポール、オーストラリア、韓国など世界各国に組織。その中にはもちろん、日本も含まれています。


≫≫≫ 次のページは「活躍する“メイド・イン・ジャパン”技術」
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 8
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます