第5位/ヴァージンアトランティック航空
ヴァージンアトランティック航空は1984年に創業した、比較的新しいエアライン。日本支社を開設したのは88年で、翌89年に東京/ロンドン線で日本への定期運航を開始しました。英国有数の起業家として知られるサー・リチャード・ブランソン氏の率いるヴァージングループを母体に誕生した同エアラインの特徴は、“業界の常識を超える革新的サービス”の導入を一貫して続けてきたことです。
同エアラインが世界に先駆けて取り入れたサービスとしては、全席へのパーソナルモニターの搭載や、ビジネスクラスの機内バーラウンジなどがあります。なかでもアッパークラス・スイート(ビジネスクラス)で提供しているマッサージサービスは大人気。英国の一流サロンで経験を積んだプロのビューティセラピストが、アロマセラピーオイルを使って疲れた身体を入念に解きほぐしてくれます。
日本路線で投入しているA340-600(左)と、機内マッサージサービス(右) |
そうした革新的サービスは、機内だけにとどまりません。専用ラウンジやチェックインエリア、運転手付きの車による無料送迎などの地上サービスにもおよびます。その背景に息づいているのが、「空港に到着してから、フライトを経て、現地のホテルに到着するまでが旅である」という独自の考え方。そのすべての過程でストレスのない快適な旅を楽しんでほしいというヴァージンならではの思いがサービスに込められています。
日本路線は現在、エアバスA340-600により東京/ロンドン間を毎日ノンストップで運航。話題のエアバスA380も、これまでに6機を発注しています。就航路線などの詳細はまだ明らかにされていませんが、常に利用者たちをアッと言わせてくれる同社がA380でどんな仕様のキャビンを提案してくるか──次なる“サプライズ”に期待したいですね。
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