第6位/KLMオランダ航空
現存するエアラインの中で最も長い歴史をもつのが、このKLMオランダ航空です。利用者のニーズに合わせて検討を繰り返す機内食メニューなど、豊富な経験をベースに“KLMだからこそできる企画やサービス”に対する信頼性は厚く、世界中の根強いファンに支えられてきました。
そんな同エアラインの強みが、使い勝手では世界有数と評価の高いオランダ・アムステルダムのスキポール国際空港を本拠地としていることでしょう。私自身もこれまで何度も利用してきましたが、大好きな空港の一つです。
シンボルカラーであるブルーの機体(左)と、スキポール国際空港(右) |
スキポール空港はアムステルダム市街から南西10キロほどのところにあり、常に世界中の空港から手本とされてきました。その特徴は、利用者を増やすために先手、先手で空港内施設の充実を図ってきたこと。実際、この空港は何時間いても退屈することがありません。200以上の店舗が立ち並ぶショッピングゾーンでは何でも揃うし、24時間使えるサウナやシャワールーム、ホテル、さらに本格的な美術館や気軽に遊べるカジノまであります。
海外では、空港自体をもうかるビジネスとしてとらえている国が少なくありません。スキポール空港の空港収益を見ると、全収入の5割以上を占めるのが物品販売やホテル、スペース賃貸などの非航空部門。そうして得た利益を、ファンを増やすために、さらに新しい設備拡充のための投資にまわしてきました。2007年も4,800万人規模まで年間空港利用者数が増加し、今後の発展に備えてさらに3億7,000万ユーロ(約570億円)の投資を予定しているというから、同空港の“進化”はまだまだ続くのでしょうね。
KLMオランダ航空はヨーロッパ各都市への乗り継ぎも非常に便利。日本路線はすべてスキポール空港を拠点としているので、訪れた人はここで次の便までの時間をぜひ有意義に楽しく過ごしてみてください。
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