マッサージから時差ボケ解消まで
独自サービスを比較してみる
以前、ヨーロッパからの友人を出迎えるために午前中の早い時間に成田空港へ出向いたときのことです。疲れている様子の乗客が早朝の到着便から続々と降り立ってくる中で、1組だけ、スーツ姿の3人連れが妙にさっぱりした顔でスーツケースをころがし私たちの前を颯爽と横切っていきました。その3人がロビーを出ていったあと、私は到着ロビーの案内ボードを見上げ「あの3人組、きっとロンドンからの帰りだな」と無意識に友人に呟いたらしい。
なぜそう思うのか? いぶかる友人に、私は笑いながら案内ボードの表示を指差し、推理の根拠を話しました。私が指し示したのは「ヴァージンアトランティック航空」の文字で、やはり同じ時間帯にロンドンからの便が到着していたのです。
人気のヴァージンアトランティック航空のマッサージサービス(左)。エミレーツ航空の利用者は“時差ボケ解消”サービスでぐっすり熟睡(右) |
ヴァージンアトランティック航空の独創的サービスは、業界でも定評があります。その一つが、アッパークラス・スイート(ビジネスクラス)で提供しているマッサージサービス。マッサージ機能を備えたビジネスシートを導入するエアラインは昨今では珍しくありませんが、ヴァージンアトランティック航空のそれは“機械”ではなく“人”による本格的なもの。英国の一流サロンで経験を積んだプロの「ビューティセラピスト」がアロマセラピーオイルを使って疲れた身体を入念に解きほぐしてくれます。その“癒し”効果は絶大で、便によってはなかなか予約がとれないほどの人気だそうです。
機内で癒されたい──そのためには各社の独自サービスを比較してみるのも、大切なポイントですね。以前発表した記事「空の旅のナイスなもてなし Best5」には、このマッサージサービスやエミレーツ航空のユニークな“時差ボケ解消”サービスなど、海外出張にはありがたいサービスを紹介していますので、ぜひご参照ください。
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