海外に行く場合、移動距離が遠ければ遠いほど──つまりフライト時間が長ければ長いほど、疲れもたまります。どのエアラインのどんなフライトを選択するかで、仕事の成否にも影響が出てくるかも知れません。これから“戦い”に臨もうという行きのフライトでは、できるだけ気力と体力を温存したいもの。そして現地でひと仕事終えた帰りのフライトでは、心身の疲れをゆっくりと癒したい。誰もがそう思うはずです。
では、実際のビジネスシーンでエアラインを選ぶ際、何をどんな基準で判断すればいいのか? ここでは“癒し系フライト”の選択ポイントについて、(1)シートの座り心地と機内サービス、(2)機内での食事──の2つの観点から考察してみました。
── Index ──
【P.1】 各社のキャビンリニューアルで“癒し”効果もアップ
【P.2】 マッサージから時差ボケ解消まで独自サービスを比較する
【P.3】 機内でのディナータイムはフライトの一番の楽しみ
【P.4】 エアライン各社の日本語サイト&関連記事リンク集
各社のキャビンリニューアルで
“癒し”効果もますますアップ
機内で癒されたい──そのための最初のポイントとなるのが、これから何時間も座り続けることになるシートです。エアライン各社の間では最近、運航する国際線機材のキャビンリニューアル競争が激化。その結果、シートの快適さや“癒し”効果も、従来とは比較にならないほど高まっています。昨年はとくに新シート導入の“当たり年”で、前半にはスカンジナビア航空やニュージーランド航空、フィンランド航空などで新しいシートがデビューしました。
私も昨年春、成田/オークランド線の夜行便でニュージーランド航空の新しいビジネスシートを利用しましたが、機内ではあまり眠れない私も朝までぐっすりと熟睡。その快適さは、「ニュージーランド航空が空の旅を変えた!」というレポートでも報告しています。
キャセイパシフィック航空(左)とブリティッシュ・エアウェイズ(右)の新しいビジネスシート |
そして秋以降には、キャセイパシフィック航空とシンガポール航空がこれまでにないコンセプトでの新キャビンを発表し、さらにフラットシートのパイオニアであるブリティッシュ・エアウェイズも新しビジネスクラスを披露。今年に入ってシンガポール航空の新キャビンをシンガポール/香港線で取材してきたという知人の航空写真家も「あの豪華さは予想をはるかに上回るもの」と絶賛していました。新キャビン発表時のイメージ画像は「シンガポール航空の超豪華新キャビン」というレポートの中で掲載していますので、ご覧ください。
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