第5位 / エミレーツ航空
海外旅行の敵「時差ボケ」の解消に挑む
大胆でユニークな発想のおもてなし
オーストラリアやグアムなど日本から真南に向かう旅なら問題ないですが、経度をいくつもまたいで地球を真横に移動するようなフライトだと、辛いのが「時差ボケ」です。ようやく身体が時差に慣れてきたと思ったら、旅行が終わってしまった──みなさんはそんな経験はありませんか? そうした時差ボケ解消のためにユニークな試みを始めたのが、エミレーツ航空です。
2002年に関西/ドバイ線が就航し、2006年6月からはセントレアとドバイをもノンストップで結んでいるエミレーツ航空。04年4月からは関西/ドバイ直行便が、そして今年7月からはセントレア/ドバイ直行便がデイリー運航になり、ますます便利になりました。ドバイに向かう便の機内に足を踏み入れると、特注のパネルと照明設備により、キャビンの天井に満天の星が浮かび上がります。星のきらめくその夜空は、到着地が近づくにつれて徐々に明るさを増し、やがて明け方の時間帯の日が射し込んだような照明に。そして機内には鳥のさえずりが聞こえ始めます。
これは乗客の体内時計を到着時間に合わせることで、時差ボケを最小限にとどめようという業界初の試みです。日本より5時間遅れている時差を実際にどこまで解消できるのか? その効果は人によって違うでしょうが、何よりも発想が大胆でユニークですよね。エミレーツ航空といえば、何かと“旬”な話題の多いエアライン。それを象徴するのが、各座席に電動式スライドドアを設け、完全な個室状態に変えてしまうファーストクラスのサービスでしょう。“空飛ぶ五つ星ホテル”とも呼ばれるこのシートを、私もいつか試してみたいと思っています。
第4位 / SWISS
空港とのタイアップで旅人を重い荷物から解放
欧州鉄道旅が身近になるおもてなし
旅行会社がセットしたエアラインで移動し、到着空港からは観光バスに乗ってお決まりの観光地を集団でひと回り──そんなパッケージツアーも、初めての海外ならやむを得ないかも知れません。しかし2回目以降は、できれば自分で旅を組み立てる個人旅行にチャンレンジしたいもの。とくにヨーロッパでは主要都市を結ぶ鉄道網が充実していますので、自由気ままな鉄道旅、というのもいいですよ。私がこれまで体験した中では、スイス・アルプスの登山鉄道の旅などがおすすめです。
鉄道での移動は大きな荷物を引きずりながらの乗換が面倒で──という人もなかにいはいるでしょう。でも、心配は無用です。スイスを旅するなら、スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)などの航空会社と主要な空港とのタイアップによる「フライレール・パッケージ」というサービスを利用してみてください。手荷物を成田で預けると、チューリッヒ、ジュネーブ、バーゼルなどの空港到着後に接続する鉄道に積み替えられ、スイス国内の最終目的地の鉄道駅までストレートに運んでくれるサービスです。その間、ずっと“手ぶら”での旅行が可能になるわけで、これは便利!
スイス国内から成田までの逆パターンももちろん可能です。主要53カ所の鉄道駅でチェックインしてエアラインの搭乗券の受け取り、好みの座席シートもその場でチョイス。荷物もそこで預けてしまい、あとは日本まで身軽な旅が楽しめます。料金は手荷物1個につき20スイスフラン(ファーストクラス利用者とマイレージサービスの一部上級会員は無料)。専用タグはスイスインターナショナルエアラインズの発券カウンターで購入できます。
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