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「コクピット・アート」への招待(2ページ目)

高度1万フィート。まさにコクピットでしか出会えない雄大な風景が、キャンバスで幻想的な世界に生まれ変わります。絵筆をとるのはJALの現役フライトエンジニア、上田哲也さん。その素顔と作品を紹介します。

執筆者:秋本 俊二

「ボーイング747」作品集


JALのフライトエンジニアとして上田さんが実際に乗務してきたのが「ボーイング747」。フライトキャリアすでに1万2,000時間以上におよび、日々のフライトを通じて世界のさまざまな感動的風景との出会いを重ねてきました。「この感動を地上にいる人たちとも分かち合いたい」という気持ちから絵筆をとり、コクピット・アートとして独自の世界に仕上げてきたのが以下の作品群です。



【747/Tokyo Bay Approach】 羽田空港、滑走路16Lへのアプローチ。高度を下げるに従い、東京の夜景が目の前に迫ってきます。レインボーブリッジを覆うホワイトイルミネーション。機体は徐々に左にバンクし、夜の光に吸いこまれるように進入していきます。


【747/Honolulu Rainbow Approach】 高度1万フィートのホノルル上空で、最終進入のため計器を一つずつ入念にチェック。幻想的で神秘的な“夜の虹”──ナイトレインボーの祝福を受けながら、ダイヤモンドヘッドの管制の指示に従って滑走路26Lに向け降下を開始します。


【747/Honolulu Rainbow Take Off】 月に照らし出されたダイヤモンドヘッド。その光がオアフ湾を染めています。月明かりがコックピットにも差し込むと、機長から「エンジン全開」のコール。機体はエンジン推力を上げ、雨上がりの滑走路8Rを静かに進み始めました。


【747/Honolulu Sunset Approach】 高度2万フィート。まぶしかった夕陽が穏やかな表情に変わり始めました。空港へ伸びるハイウェイの光の帯を遠目に、夕暮れから夜への移ろいの中を、滑走路8Lに向かって速度と高度を処理しながら進入していきます。


【747/Taipei Moonlight】 台北上空、高度1,000メートル。海上には釣り船の光が無数に散りばめられています。フラップを下げ速度と高度を落とし始めたとき、遠くの空に一筋の流れ星が。その流れ星に向かって呟きます──「幸せが台北の人たちにも」と。


  ≫≫≫ 次のページは「DC-6B」「DC‐8」「YS-11」作品集
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