第5位 / ANA
旅行者と乗務員が選んだ男性的でシャープなデザイン
“安心と信頼”“新しさと変革”を表現したANA |
「まずはCAたち会って直接ヒアリングし、そこを入口にデザインや素材づくりを始めた」と、発表時の会見で田山氏は述べています。「そうして得た着想をもとに“安心と信頼”を、“新しさと変革”を表現しました」
完成した3案は、いずれも流行の「ラメ糸」によるストライプ模様を配した濃紺のストレッチ素材を使用。ANAのコーポレートカラーである「ブルー」とエレガントな「パープル」を基調にしています。ANAはその3つの案をもとに、グループの国内線に搭乗した利用客や、実際に制服を着用する客室乗務員を対象に投票を実施しました。利用客からの投票は計8万票を超え、そのうちの約41%と、客室乗務員の約45%の支持を集めたのが今回採用された新ユニフォームなのです。
「3つの案の中では一番シャープで男性的なデザインが選ばれたのも、時代の潮流でしょうか」と関係者は言います。また「ラインがとってもきれいですね。シルバーのボタンが控えめで品がよく、新鮮な感じが好き」と話すのは、自らも一票を投じたという千葉県在住の主婦。新しいユニフォームはANAグループの客室乗務員約5,200名が2005年春より着用を開始し、人気は上々のようです。
【関連リンク】ANAの公式サイト
第4位 / エールフランス航空
ファッション大国の威信を保つ洗練されたニューモデル
ファッション性としては群を抜いたデザインのエールフランス航空 |
世界中の地上、機上の男女合わせて3万6,000人のユニフォームのデザインを手がけたのは、有名なフランス人デザイナー、クリスチャン・ラクロワ氏です。基本色は過去70年間にわたりエールフランスのイメージカラーとして定着している「ネイビーブルー」で、これまでの伝統を継承しながらもエレガントで都会的なスタイルと機能性を兼ね備えたデザインに仕上げたといいます。こうして改めて見てみると、なるほど、ファッション性としては群を抜いたデザインかも知れませんね。
新ユニフォームの発表に際して、同エアラインのジャン=シリル・スピネッタ会長は「わが社はどの航空会社よりも常にお洒落な制服が求められる。ラクロワ氏のデザインのお陰で会社の威信を保つことができた」とコメント。現場のCAたちの間でも、紺の清楚なワンピースに赤いリボンのベルト、女性を美しくみせる七分袖などが大好評だそうです。2005年4月より、世界100都市以上を結ぶエールフランス全便で着用が開始されていま す。
【関連リンク】エールフランスの日本語サイト
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