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シルクエアで行くコタキナバルの旅(2ページ目)

シンガポール航空の“地方の翼”として、チャンギ空港を拠点にアジアの各都市を結ぶシルクエア。05年12月には新たにコタキナバル線が就航しました。その1番機をレポートします。

執筆者:秋本 俊二

シンガポール観光とセットで旅を計画


私がシンガポール入りしたのは、コタキナバル線就航前日の12月11日でした。日本から利用したのはシンガポール航空SQ997便です。成田発午前11時30分、シンガポール着夕方6時のフライトで、シンガポールに行く際には私はたいていこの便を予約します。コタキナバルへの1番機が出るのは、翌日の午後3時40分。つまりシンガポールでの滞在は24時間以内なので、成田空港で預けた荷物はチャンギ空港で受けとらず、そのまま最終目的地のコタキナバルまでストレートに運んでくれるから非常に便利です。

12月のシンガポール
ライトアップされた街並みが美しい12月のシンガポール
コタキナバルは日本から手軽に行けるビーチリゾートとして人気が高く、成田と関空からはマレーシア航空の直行便も就航しています。もちろんダイレクトに飛ぶのもいいですが、時間が許すなら、シンガポール観光とセットで計画してみると旅の楽しさもより広がるでしょう。私が行った12月のシンガポールは、まさにクリスマス一色。All About「シンガポール」ガイドの田嶋麻里江さんもイチ押しの、ライトアップされたオーチャード&マリーナ地区は一見の価値があります。ホテルに到着後、私も夜遅い時間から中心街へ出かけ、クリスマスムードを存分に満喫してきました。

空港案内ボード
空港の案内ボードに表示されたコタキナバル行きの第1便
シンガポールでのんびり1泊し、翌12日の午後にふたたびチャンギ空港へ。第2ターミナルに入ると、すでに「シルクエアMI398便、15時40分発コタキナバル行き」のフライトが出発案内ボードに表示されていました。コタキナバル線はシルクエアにとって、ランカウイ線、クチン線につづくマレーシアへの3番目の路線で、毎週月曜日と金曜日に1往復ずつ運航。チェックイン・カウンターでは、乗客たちが早くも列をつくりはじめています。初就航とあって、対応するグランドスタッフたちもやや緊張した面持ちでした。

エアバスの新鋭機A320は満席状態


A320
太いボディと“先進のコクピット”が特徴のエアバスA320
定刻の15分前になると、乗客たちは続々と機内に乗り込んでいきます。使用する機材はエアバスのA320。これはエアバス社にとって初の単通路機で、同クラスの機種では最も太いボディが特徴です。キャプテンに特別に許可をもらい、離陸前のコクピットにも案内してもらいました。フライ・バイ・ワイヤ操縦装置とサイドスティック式コントロール・ホイール、6面のCRTディスプレイに集約された計器類──まさに“先進のコクピット”という表現がぴったりです。

シルクエアが保有するのは、このA320型機7機と、ボディをやや短めにした120人定員のA319型機5機の計12機。平均機齢は3年11カ月(05年12月現在)と、最新の機材・設備でサービスを提供しているのも同エアラインの特徴です。

機内
コタキナバル線1番機の機内はたくさんの家族連れなどで満席状態
2クラス/146シートに設定されたA320の機内は、ほぼ満席の状態です。家族4人で乗り込んできたシンガポール人のパトリック・アンさんは「直行便が就航すると聞いて、早くから旅行を計画しました。マリンスポーツが大好きな子供たちも、とても楽しみにしています。帰りの便が出る金曜日まで、めいっぱいリゾートライフをエンジョイしてきたい」と目を輝かせていました。

  ≫≫≫ つづいて「シルクエア1番機を地元の関係者たちも大歓迎」へ
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