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シルクエアで行くコタキナバルの旅

シンガポール航空の“地方の翼”として、チャンギ空港を拠点にアジアの各都市を結ぶシルクエア。05年12月には新たにコタキナバル線が就航しました。その1番機をレポートします。

執筆者:秋本 俊二

15時40分。シルクエアのMI398便は定刻どおり、シンガポール・チャンギ空港をマレーシア・サバ州の州都コタキナバルに向けて飛び立ちました。2クラス/146シートに設定されたエアバスA320型機はほぼ満席の状態です。シンガポール航空の“地方の翼”としてチャンギ空港を拠点にアジアの各都市を結ぶシルクエアが、新たに就航させたコタキナバル線。05年12月12日──私はその1番機に同乗しました。

── Page Index ──
【P.1】 現地でしか味わえない“オフライン”の旅を楽しむ
【P.2】 あえて寄り道、シンガポール観光とセットで旅を計画
【P.3】 シルクエア1番機を地元サバ州の関係者たちも大歓迎
【P.4】 Photo Report ──コタキナバルの旅



たまには“オフライン”の旅も楽しみたい


機窓から
たまには「オフライン」での空の旅をのんびり楽しみたい
海外へ行く場合、通常は目的国・都市までの直行便を就航しているエアラインを選びます。途中での乗り継ぎは時間のロスになりますから。しかしそうしたフライトばかりを繰り返していると、ときどき恋しくなるのが「オフライン」での旅。どこか海外のハブ空港まで飛び、現地からでしか乗れないエアラインでのんびり空の旅を楽しむのも、たまにはいいものです。

世界には、日本に未就航のエアライン(オフライン)が数多く存在します。日本から直接乗ることのできるエアラインは、むしろ全体の一部に過ぎません。私も最近、久しぶりにそんな“オフラインの旅”を満喫しました。今回私が利用したのは、シンガポールからアジア各都市への中・近距離路線を運航するシルクエアです。

シンガポールのチャンギ空港を拠点に、プーケット、ランカウイ、メナド、ロンボクなどの南国ビーチリゾートや、アンコールワットで有名なシェムリアップ、インドネシアの古都ソロなど、エキゾチックで刺激的なアジアの各都市へ旅人たちを誘(いざな)うシルクエア。就航路線は10カ国25都市におよび、世界の主要都市を結ぶシンガポール航空の“地方の翼”として旅のネットワークを広げています。

路線図
05年12月からマレーシア・サバ州へのコタキナバル線が就航
そのシルクエアの運航路線に新たに加わったのが、コタキナバル線です。

世界で3番目に大きい島──ボルネオ島。その北部に位置するマレーシア・サバ州は手つかずの大自然に包まれた希少動植物の宝庫であり、また東南アジアの最高峰キナバル山へのホームとして、さらに世界屈指のダイビングスポットとしても知られています。サバ州の州都コタキナバルはボルネオ観光の玄関口であり、年間を通して世界中から訪れる旅行者が跡を絶ちません。

05年12月、シルクエアが新規就航するコタキナバル線の1番機を取材するため、私はシンガポールへ向かいました。

  ≫≫≫ つづいて「シンガポール観光とセットで旅を計画」へ
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