さて、エアライン選びで多くの人が必須の条件にあげている一つが「リーズナブルな航空運賃」です。とくに頻繁に飛行機を利用するようなケースでは、運賃は安いに越したことはありません。たとえば渡米した際に私がアメリカ国内の移動でよく利用するのが、サウスウエスト航空です。
サウスウエスト航空は、私の好きなエアラインの一つ。アメリカのエアラインランの中でも常に人気を集めている“航空界の革命児”です。では、サウスウエスト航空とはどんなエアラインなのでしょうか?
その特徴は、ある人の言葉を借りれば「キャプテンも機内清掃を手伝わされるエアライン」。まさか、と思うかもしれませんが、本当なんです。ここで航空ジャーナリスト・杉浦一機氏の著書『航空ビッグバン』(中央書院)より、その徹底した効率経営について触れたユニークな一節を引用してみましょう。
──(サウスウエスト航空の飛行機は)目的地の空港に到着してから折り返すまでの所用時間は、ほとんどが15~20分。日本企業が50~60分前後、全米平均でも45分を要しているのに比べると、格段に短い。スチュワーデスもポロシャツに綿パン、スニーカーの軽装で、テキパキと動き回っている。現場は、まさに戦場なのだが、殺気だっているというよりも、むしろ社員はイベントを楽しんでいるかのような気配さえある。よく見ると、さまざまな職種の社員が総動員で働いている。パイロットも例外ではなく、機内の清掃や荷物運びも手伝う──
この「現場は、まさに戦場なのだが、殺気だっているというよりも、むしろ社員はイベントを楽しんでいるかのよう」というくだりがユニークですね。アメリカへ行ったときは、みなさんもぜひ一度利用してみてください。
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