航空券/航空券関連情報

恐怖! 空の“落とし物”(3ページ目)

空からの“落下物”の事故が跡を絶ちません。犯人は、そう、上空をゆく飛行機です。部品が、機体の一部が、ときには人が空から落ちてくる! この数カ月で実際に起きた事故を集めてみました。

執筆者:秋本 俊二

■エールフランス機から人が落ちた!(2003.1.23)
パリ発上海行きのエールフランス機から人間2人が落下し、即死した。上海の浦東国際空港に着陸する寸前だった。2人は貨物室からはい出し、車輪の支柱から地上に飛び降りたもよう。事件後、上海の警察当局が2人の身元や落下原因を調べたところ、密航目的の外国人だったらしい。

■高校の校庭に陸自ヘリの部品が落下(2003.2.13)
三重県度会町の県立高校で、重さ1キロもあるアルミニウム製パネルが校庭に落ちているのを生徒が発見した。その後、陸上自衛隊の対戦車ヘリAH1Sが機体下部のアルミ製パネル(幅47センチ、長さ70センチ)を訓練飛行中に落としたことを同隊明野駐屯地が発表。幸い、ケガ人や民家などへの被害はなかった。

■高級ホテルのプールにヘリがダイブ(2003.3.4)
インドネシアの首都ジャカルタの中心部で、民間ヘリが高級ホテルのプールに墜落。操縦士と乗客2人の計3人が死亡した。警察当局の調べによると、ヘリコプターはホテル22階のヘリポートに着陸しようとした際に壁に激突し、そのまま3階のプールへ。上空は当時、強風が吹き荒れていた。プール付近での犠牲者はなかったものの、ホテル滞在者は一様に仰天したらしい。

■鉄の塊が兵庫の集合住宅を破壊(2003.3.5)
「空から鉄の塊が落ちてきた」と、兵庫県川西市の県営住宅の住人から川西署に110番通報があった。落ちてきた塊は40センチ四方の鉄板で、重さは約12キロ、衝突した駐輪場の屋根を完全に突き抜けるほどの衝撃だったが、幸い現場近くに歩行者はなく、ケガ人はなかった。現場は伊丹空港を離着陸する飛行機の針路に近いことから、当初は航空機から何らかの部品が落ちたのではないかとみられ、住民は一時騒然となった。しかしその後、鉄板は近くの工場の冷却用送風機のプロペラが破損したものと判明。鉄の覆いを突き破って、250メートル離れた団地まで飛んでいったことがわかった。現場に駆けつけた航空会社の整備士は「あれだけ分厚い部品は飛行機にはない」と憮然としていたとか。

             ◇      ◇

いかがでしたか? いずれも地元紙などでしか扱われないようなささいなニュースですが、こうして見ると、ずいぶんあるものですね。これが多数のケガ人や被害を出すような事故になれば、新聞やテレビも大きく取り上げるのでしょう。そんな事故が絶対に起きないとも限りません。私たちも、少しは頭上にも注意をはらっておく必要があるかも知れませんね。
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