iPhoneの料金プランが確定
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| 料金体系も発表され発売まで、あと数日となったiPhone |
今月4日、ソフトバンクが来月11日からiPhoneを日本で発売する契約をアップルと交わしたと発表。その後、ネット上はもちろん、さまざまな媒体でこのiPhoneに関する話題が飛び交っていますが、遂に23日にはiPhoneの料金プランも発表されました。
ソフトバンクのプレスリリースによると、基本料金プランは「ホワイトプラン（i）」で月額980円（オレンジ、ブループランもあり）。これにパケット定額フルの5,980円とS!ベーシックパック（i）の315円が強制加入となっていて、合計が7,280円となります。
そして端末代金ですが、8GBが69,120円。16GBが80,640円。これを新スーパーボーナスという24回分割払いで購入すると、月額1,920円の割引がつき、それぞれ23,040円、34,560円となります。
これにより平均的な月の使用料金は8GBで8,240円、16GBで8,720円。この金額が高いか安いかは人によって感想は異なると思いますが、私個人としては、ソフトバンクユーザーであっても現在使用しているメールアドレスが使えなかったり、iPhoneでしか使えない専用USIMだったりと、制限も多いものの、他のスマートフォンなどと比較しても妥当な金額なのではという感想を持ちました。
携帯プラットフォームのオープン化が進む
以前、iPhoneの素晴らしさはそのUIにあるとお伝えしましたが、もちろん、それだけではありません。最大と言ってもいい特徴は、iPhone SDK（iPhone、iPod touch向けソフトウェア開発キット）が提供されていることです。これによってサードパーティがさまざまなアプリケーションの開発が可能になりました。アップルが認定したアプリケーション限定ですが、App storeを通じ配布されることになっています。既に4,000のアプリケーションが認定され、来月のiPhone発売に合わせ、公開される予定になっています。
時を同じくして、携帯OSのオープン化も進んでいます。Googleは携帯電話用ソフトウェアのプラットフォーム「Android」を開発中で、これにはドコモやKDDIなどが参加しています。携帯OSのシンビアンOSを買収した携帯大手キャリアのノキアは、ドコモやボーダフォン、ソニー・エリクソンなど携帯電話会社と端末メーカー10社でシンビアンOSベースの携帯電話向けソフトウェアプラットフォームを推進する非営利団体「Symbian Foundation」を設立するなど、携帯OSを巡る動きは活発化しています。
しかし、Androidは当初、今年後半には出荷予定となっていましたが、スケジュールに遅れが出て、今年中の出荷は難しい状況となっているようです。そして「Symbian Foundation」の設立も2009年予定となっています。
iPhoneが日本の携帯業界にもたらすもの
iPhone SDKは、iPhoneのOSのオープン化ではないため、Androidなどと単純な比較はできませんが、多彩なアプリケーションを利用できるという点ではどれも同様です。そういった意味では、現時点では既に来月から公開が決定しているアップルが優位に立っていると言えます。また、これまでキャリア毎に仕様が決まっていて、自由度がほとんどなかった日本の携帯業界において、こういったオープン化の流れは、日本の携帯キャリアも新たな方向転換が必要となります。そしてiPhoneはその転換を加速させるに十分な魅力を持った端末だと言えそうです。
もちろん、iPhoneは日本の既存の携帯電話とはまったく違った機能、特徴を持った端末ですから、発売後、一気に主流となるということはありませんし、WILLCOMのW-ZERO3などのいわゆるスマートフォンに、後からアプリケーションを追加できる機種がなかった訳ではありません。
ただ、一般的には知名度、利用者の低いスマートフォンでここまで話題になった端末は今までありませんでした。そして今後、携帯電話のオープン化が一気に進んでいくという中、iPhoneがその象徴的な存在となることは間違いないでしょう。
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