通信業界とは?
通信サービスなくしてビジネスは成り立ちません! |
また、上記の第一種通信事業者から設備を借りてサービスを提供する企業を第二種通信事業者と呼びます。インターネットサービスプロバイダの多くは、NTTなど第一種通信事業者の設備を利用してインターネット接続サービスなどを提供する第二種通信事業者です。
NTTの対抗軸!ソフトバンクの動向とは?!
通信・プロバイダー事業において、最も注目を集める存在といえば、(株)ソフトバンクの孫正義社長。個人情報の不正流失事件などの問題もありましたが、『読者が選ぶカリスマ経営者』の4位に選ばれるほど、その存在は世間が認めるところです。ソフトバンクは、2001年夏からYahoo! BBというブランド名でADSL(ブロードバンドの一種で、一般の電話線を使って通信する技術)のインターネットサービスプロバイダ事業を展開し、日本の一般家庭にADSLを爆発的に普及させました。それまでブロードバンド事業は、NTT一社で支配をしているという状況でした。それを打破し、日本におけるブロードバンド普及に大きく貢献した成果は、評価に値すると思います。大きな声で「ただ今、無料になっております!!」と言いながら無料のモデムを配布するプロモーションを覚えている人も多いのではないでしょうか?
『カリスマ経営者』が率いるソフトバンクとはどんな会社?
ソフトバンクは、1981年に孫正義社長がコンピュータ用ソフトウェアの流通を行う企業として設立。その後、出版業界に進出し、1994年には株式を店頭公開しました。上場した際に得た資金を積極活用することで、事業は大きく拡大し、現在はブロードバンド事業、イーコマース(EC)事業、イーファイナンス事業を始めとして、たくさんの事業会社を傘下に置いて活動をしています。赤字続きだったブロードバンド事業は黒字化するか?!
書名の通り、孫社長は倒れない?! |
それでも孫社長は、「現在の赤字はブロードバンド事業だけ。ブロードバンド事業が予定通り黒字化すれば、決算も黒字化する。」という強気の発言を繰り返していました。しかし、当初の予定では「契約数200万件で黒字化」だたはずが、2004年3月の時点では、契約数が400万件を突破したにも関わらず、ブロードバンド事業は赤字となっていました。
しかし、2005年2月9日の決算発表の席で、孫社長は「これまでは唯一足を引っ張ってきたADSL事業でも、2005年1-3月期には営業損益で黒字化のめどが立った」と発言。発表によると、ADSL事業では、売上高が同53%増の504億円、営業損益は37億円の赤字ですが、対前年同期比で139億円改善し、2005年度中には決算結果が黒字化する予想とのことです。
本当にソフトバンクは黒字化するのか?
ソフトバンクが4年間を費やしたブロードバンド事業の行方を常にウォッチし続け、皆さんに情報をお届けしていきたいと思います!
<IT業界の基礎知識シリーズ>
■IT業界の基礎知識 (1)
IT業界とは何か?
■IT業界の基礎知識 (2)
インターネット業界とは?
■IT業界の基礎知識 (3)
パソコン・ハードウェア業界とは?
■IT業界の基礎知識 (4)
ソフトウェア業界とは?
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