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IT業界の基礎知識 (4) ソフトウェア業界とは?

ビジネスにおいてもプライベートにおいても、今やパソコンなしの生活は考えられなくなっています。そして私達のパソコンライフに欠かせないのがソフトウェア。ここではソフトウェア業界について解説します!

水上 浩一

執筆者:水上 浩一

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ソフトウェア業界とは?

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コンピュータを快適に使えるのはソフトウェアのお陰!
ソフトウェアとは、狭義には「コンピュータプログラム」とほぼ同じ意味で、その役割によって基本ソフトウェア(オペレーティングシステム。よく“OS”と略して使われる。)とアプリケーションソフトに大別されます。

WindowsやMac OS、UNIXなどはオペレーティングシステム、ワープロソフトや表計算ソフトなどはアプリケーションソフトに分類されます。ソフトウェアメーカーでも特に有名なマイクロソフト社は、Windowsというオペレーティングシステム(OS)とWordやExcelなどのアプリケーションソフトの両方を作っているソフトウェアメーカーです。

ソフトウェア業界の動向は?

2000年にネットバブルが崩壊以来、ソフトウェア業界も「不況」といわれる状況が続いていました。しかし、平成15 年度のパソコンパッケージソフトウェアの市場規模(国内出荷金額)は7,539 億円となり、対前年度で4.8%の増加ということです。(社団法人日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会の報告書より)。パッケージソフトウェア市場がプラス成長をした要因としては、主に企業のIT投資が再度活発化したことが考えられます。


ウィルス対策ソフトがブレイク!

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セキュリティへの関心が高まりました!
近年のソフトウェア業界の動向で特筆すべきことは、ウィルス対策ソフトウェア市場が急成長を遂げたことです。ブロードバンド常時接続環境が広がり、これに伴ってウイルスなどの被害も急増したことから、ビジネス向け、コンシューマ(一般消費者)向けの両方で、ウィルス対策ソフトは大きく売上を伸ばしました。

上記の社団法人日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会が2004年12月に発表した「平成15 年度パソコンソフト市場速報」では、ウィルス対策ソフトの出荷金額は前年比123%の伸び率だったということです。


今後のソフトウェア業界の市場はどうなる?

法人向けのソフトウェア市場では、景気の回復を反映し、引き続きIT投資が活性化すると見込まれています。コンシューマ向けのソフトウェア市場では、高速なADSLやFTTH(光ファイバーなど)の低価格化によりブロードバンド環境がさらに広がり、コンテンツを含むパソコンソフト、特に音楽や動画関連のソフトウェアの利用が拡大すると予測できます。

しかし、一部の市場構造的な不況の影響により伸び悩むカテゴリーもあり、「ソフトウェアの国内出荷金額は平成15年度に引き続き増加するが、緩やかな伸びに止まる」というのが、上記社団法人日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会の予想です。


<IT業界の基礎知識シリーズ>

■IT業界の基礎知識 (1)
IT業界とは何か?

■IT業界の基礎知識 (2)
インターネット業界とは?

■IT業界の基礎知識 (3)
パソコン・ハードウェア業界とは?

■IT業界の基礎知識 (5)
通信・プロバイダ業界とは?


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