選び方のポイント
このクラスの製品をどのような用途で使うかによってポイントも異なるが、
普段は家庭や事務所などで普通のPCとして使うが、たまに持ち運ぶ場合は
このクラスの製品は、液晶サイズが若干大きめなこともあり、キーボードサイズに余裕があり使い勝手は悪くないことが多い。
事務所などでは、外付け品を使うなら対応機器の接続性に優れた物がよい。具体的にはポートリプリケーターが用意されている、Bluetoothで無線でつなげる、USBポートが多いなど。
画面サイズも小さすぎ無く、使い勝手は悪くないだろうが、事務所などで使用する場合は外部モニタを接続した方が、画面サイズも大きくなり、マルチモニタとしても使用可能な事から、GPUやGPUのメモリが多い事、外部出力にDVIやHDMIがあるなどもポイントとなるだろう。
持ち運ぶのが主目的のハイスペック品としての場合は
スペックや重量も気になるポイントだが、バッテリ駆動時間と増設用バッテリのコストパフォーマンスもチェックしたい項目だ。
このクラスの製品は1kg前後の機種に比べ、バッテリ駆動時間も短めになるが、長時間駆動させる場合は増設バッテリが必要になる。
また、筐体の剛性なども気になる点だが、一般的に1kg前後のより軽量な製品に比べると、剛性も高い傾向にあり、あまり心配することもないだろう。
さらに、ACアダプタのサイズや大きさも注目したい点の一つだろう。
他にも用途によって選び方も異なってくるが、バッテリ駆動時間や重量よりも、コンピュータとしての性能面を重視した選び方が基本となるだろう。
特に重視したい部分
CPUと周波数
主にCore 2 Duoから選ぶことになると思うが、デュアルコアのCore 2 DuoはシングルコアのCore SoloやCeleromに比べ頭脳が2個入っている事になり、パフォーマンスがかなり異なる。
デュアルコアはシングルコアの2倍までは行かないが、1.5倍は高速化されるので、パフォーマンスと価格差を考えれば、Core 2 Duoを選ぶのが無難なところだろう。
周波数は2GHz前後あればとりあえず十分だろうが、高くなるとバッテリ駆動時間が短くなる、発熱が高くなるなどのデメリットもあるので、バランスを考えて選びたい。
メモリ容量と最大メモリ容量
メモリ容量は、Windows Vistaが快適に動作するのが1GB程度と言われているが、その上でアプリケーションソフトを快適に動作させるためにはさらなるメモリ容量が必要になる。
最低でも1.5GB、出来れば2GBは欲しいところだろう。
今でもメモリモジュールは十分安く(2GBのメモリが1.5万円程度)、メモリ2本搭載可能な機種なら、2GB×2で4GBにしておくのがおすすめだが、これにするためには最大メモリ4GBに対応している事が必要だ。
今回紹介している2kg前後の製品では、最大4GB対応品も多いが、2GB以下にしか対応していない物もいくつあるので、より余裕を持った機種選びをしたい場合は最大4GBメモリには注目したい。
グラフィック機能
Santa Rosaプラットフォーム採用機ではチップセット内蔵ビデオ機能はGMA X3100となり、大幅なパフォーマンス向上があるが、外部GPUはより高性能だ。
NVIDIAのGeForce 8Mシリーズ、AMDのATI Mobility Radeon HD 2000シリーズなどを選ぶのがおすすめだ。
液晶画面サイズは13.3型前後で解像度もWXGA+を採用した物が多いが、外部ディスプレイと接続しデュアルディスプレイ環境にした場合は、ビデオチップのメモリ用も256MB程度は欲しい。128MB程度の物は注意した方がいいだろう。
チップセット内蔵ビデオチップの場合、ビデオメモリがメインメモリと共通になるので、全体のメモリ容量とのバランスも考えたい。
HDD
このクラスの製品は2.5型HDDを採用しているため、あまり不安要素はないが、より大容量(100GB以上)のHDDを選択した方がいいだろう。
光学ドライブ
筐体サイズも大きくなり、光学ドライブ搭載が標準だろう。Blue-rayやHD DVDなど次世代DVDは、どうしても必要な場合以外では今のところ選択するメリットは少ないだろう。
そもそも、次世代DVDに対応した機種はあまりないが、選択できたとしても割高なので、2層対応のDVDスーパーマルチドライブで十分だ。
無線環境
IEEE802.11n(ドラフト)対応製品も増えてきた。正式版になるのは2008年と言われているが、アクセスポイントも含め対応機器も増えているので、より高速な無線LAN環境のためにもIEEE802.11n対応機は注目したい。
Bluetooth対応機もいくつかあるが、日本ではマイナーな存在だ。Skypeなどを利用する際、Bluetoothのヘッドセットなどは、便利に使えるので、是非活用していただきたい。
有線LAN
ギガビットイーサー非対応機が意外に多いので、有線LANで大きなファイルを高速にやりとりしたい場合は注意したい。