パソコンが一般に普及すればするほど、パソコン業界が力を入れる必要があるのが、購入前後のサポートだ。
実際、サポートと言っても、カタログなどにはいろいろ書かれているが、自分に必要なサービスを提供しているメーカーはどこなのかはわかりづらい。
そんな各社サポートの特徴を紹介しながら、実際のサポートがどのように行われているのかをレポートする企画をデスクトップパソコンガイドの大島氏と共同で取材活動中だが、その第一弾としてNECのサポートを紹介しよう。
NECサポートの電話窓口となる121コンタクトセンターはデスクトップパソコンガイドサイトでレポートされているので、そちらをご覧頂くとして、こちらでは実際に故障した際の修理がどのように行われているのかをレポートしよう。
サポートセンター見て歩記:NEC デスクトップパソコンガイド
NECの修理サービス
NEC の LaVie や VALUESTAR シリーズは、NECのパソコン部門であるNECパーソナルプロダクツ(株)が設計・製造・販売・サポート等を担当している。一部のメーカーは業務を外注し情報の連携がやりにくくなる場合もあるらしいが、NECの場合、一貫して行っていることで、各部門の連携がやりやすく、製品開発に活かせているということだ。
修理は国内数カ所の拠点で行われており、今回取材したNECパーソナルプロダクツ群馬事業場は国内最大規模の修理拠点とのことで、東日本の1都15県を主な守備範囲としており、修理以外ではリフレッシュPCもこちらで再生が行われているとのことだ。
NECパーソナルプロダクツ群馬事業所修理フロア
修理自体は、121コールセンターが手配する、「あんしんサービス便」は保証期間を過ぎても梱包・配送は無料。実際の修理は、製品購入後1年間の保証範囲内なら無料で行われるが、それ以降は有料となるのは他社と同様。
最近は販売店が保証を延長するサービスも実施しているが、これはメーカー保証範囲外の費用を販売店が独自に負担しているもので、実際はNECから販売店に請求が行われているケースが多い。
NECが保証期間を延長するサービスも用意されており、メーカー保証期間を3年間に延ばす「PC3年間メーカー保証サービスパック」が9,975円。メーカー保証に加え、保証期間内でも有償修理になるユーザー自身による破損も無償で修理する「PC3年間安心保証サービスパック」は11,970円となっている。
特に「PC3年間あんしん保証サービスパック」は、1日あたり約11円で、不注意により壊してしまった場合も無料で修理してくれるというお得なサービスなので 、実際に3年間パソコンを使う予定なら申込を検討した方がよいだろう。
これ以外にも出張修理保証サービスも用意されている。詳しくはNEC Directで
(金額は2006年3月現在)
これらのサービスは、申込期限や限度額もあるので、自分の使い方と、金額のバランスをじっくりと計算した上で購入するかを選ぶと良いだろう。
個人的にはNEC製品を購入した場合、1日11円の保証で万が一の故障も無料になるなら、NEC製品選択時は必ず加入する事になるだろう。