出荷状態のテレビは、「その家の」
味付けをしていない料理のようなもの。
自分の家にあった画質を設定しよう

オールアバウトのテレビの記事を読んでいただいたからには、もう一歩踏み込んだセッティングをしてほしいところ。東芝の調査によると、日本のご家庭の約8割がテレビを工場出荷状態のまま、画質調整をしないで日常ご覧になっているといいます。

現代のテレビの映像の調整範囲は非常に広く、画質を調整するプロセッサーの性能を各社が競い合っていますから、テレビを作った人たちの努力を受け取るためにも、もっと画をいじりましょう。
※以下、設定の名称は各機種によって異なる場合があります

まず、デジタル放送を映したままプリセットのモード(スタンダード、シアター、ユーザーメモリー、ダイナミック)を切り替えていって、お部屋の環境(昼、夜)でキャスターやタレントの人肌が一番自然で見やすいモードを選んでください。

多くの場合、スタンダード(あるいはリビング~この方がやや明るい設定)が見やすいはずです。「ダイナミック」は量販店の明るい店頭でアピールするための極端に明るい設定ですので、家庭では使いません。

次に、画質の個別設定に入ってください。「コントラスト」「ピクチャー」(映像の明るい方のピークを調整する)、「ブライトネス」あるいは「黒レベル」(映像の暗い方のボトムを調整する)、「色合い」(色調のバランスを赤寄り、緑寄りに動かす)、「シャープネス」(画質のエッジ~輪郭の強調)といった項目が並んでいます。これを一度リモコンで端から端まで動かして見て画質の変化を目で確認してみてください。

液晶方式の場合、「バックライトの明るさ」という項目があります。たいてい、この明るさが最少に設定されている場合が多いのです。消費電力値を下げるための工夫ですが、テレビを見て「暗いな」と思ったら、バックライトの明るさを上げて、逆にコントラストと黒レベルを下げるとバランスのいい映像になります。

DVDやブルーレイディスクの映画ソフトを見る場合は、色温度とコントラストを下げて、黒の階調を出す「シネマ」「シアター」を試してください。「自分は映画を見るのももう少し明るくて元気な方がいいな。」と思ったら、色温度を上げてホワイトバランスをニュートラルな白に近づけ、コントラストを上げて画に鮮鋭感を出すといいでしょう。

日立P50-XR03の画質調整画面。各項目を最大、最小まで振ってみて、映像の変化を確認しよう

日立P50-XR03の画質調整画面。各項目を最大、最小まで振ってみて、映像の変化を確認しよう



せっかくテレビを買ったのだから、
「自分の(我が家の)テレビ」にしてしまおう

最近のテレビに加わったもう一つの機能が画質の自動調整機能です。いまお話したお住いの環境に最適な画質にテレビが自分で調整するのです。主な採用メーカーに東芝、日立、パイオニアがあり、ポイントは、室内照明の種別で白熱灯か蛍光灯かの判別です。

最初に自動調整機能を搭載したのはパイオニアですが、種別の自動判定にはオプションのセンサーを追加する必要がありました。東芝の場合も「蛍光灯色/白熱灯色」をマニュアルで入力します。もっとも進んでいるのが日立で、これを自動判定します。

しかし、映像には好みがありますので、私は機械任せはお薦めしません。せっかく安くはないコストを投資して最新のテレビを買ったのですから、「何ができるのか、どう変わるのか」一度まず隅々まで、精査してみることをお薦めします。

テレビの画質には、ハードウェアとして準拠する基本は確かにあるのですが、エンドユーザーの皆さんが日常ご覧になる環境は千差万別の各論です。疲れないで長時間見られる設定を最初にご自分で探し当ててみると、テレビを見るのがその先ずっと楽しくなりますよ。

【関連サイト】
日立インテリジェントオート高画質



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