年金支給が始まる65歳以降、どのような働き方や備えがあればゆとりある老後を迎えられるのでしょうか。
All Aboutマネー編集部が年金受給者向けに実施した「年金以外の収入」に関するアンケートから、年金にプラスして就労や資産運用、副業などで自分らしい生活を送る受給者の皆さんのリアルな事例を取り上げます。
それぞれのグッドポイントや注意点について、経済ジャーナリストの酒井富士子さんが解説します。
回答者プロフィール
東京都在住・65歳男性
世帯構成:単身
年金収入(月額):6万円
年金以外の収入(月額):アルバイト10万円

アルバイトで、清掃の仕事を始めました。特に特別な資格など不要でしたので、アルバイト先に連絡をし面接を受け、スムーズな形で始められました。
体力的にもさほどつらくはなく、ちょうどいい作業内容なため、清掃の仕事は高齢者にとって行いやすい仕事だと思いました。運動不足の解消になる点もやってみてよかったことでした。
大変と感じたことは特にありません。作業はそこまで体力を使わないのでつらいと感じたことはありませんし、自分の働ける時間を設定できるので、メリットしか感じません。
1. 無理をせず、必要に応じて自治体に相談することも検討を
自分のペースで働くことができる清掃の仕事を前向きに楽しめているのは、とても素晴らしいことです。
ただし、(資産がどの程度あるかにもよりますが)現状は年金が月6万円とのことで、もしけがや病気で急に働けなくなった場合、一気に生活が厳しくなってしまうリスクと隣り合わせでもあります。
そこで、特に問題を感じていない元気なうちに、お住まいの自治体の「地域包括支援センター」などに行って、セーフティネットとつながっておくことをおすすめします。
本当に困ってからでは遅くなってしまいます。まずは行政の福祉課や支援センターに相談し、名簿やリストに入れてもらうことも「最強の保険」になります。独り身とのことですので、将来万が一のことがあったときでも、行政がすぐに動いて手続きなどを助けてくれますよ。
2. 補助金などの支援も活用しましょう
また、住民税非課税世帯などの低所得層に対しては、自治体がさまざまな支援策を用意しています。
例えば、猛暑でエアコンが必要なのに10万、20万円も出せないという場合でも、自治体によっては「家電購入補助金」が出るところもあります。
エアコンに限らず、お金がないから無理だと抱え込まずに、福祉の窓口に行って「何か使える制度や補助金はないか」「医療費の自己負担軽減措置や障害給付金の可能性はないか」など、どんどん聞いて困ったときは頼る姿勢が大切です。
最後に:アンケート回答者から同世代へのメッセージ
定年後の仕事は、どのような職種でもいいと思いますが、給料を最優先して選ぶことは避けたほうがいいです。自分の体力面などを考慮したうえで、働き先を決めると長続きしてよいのではと思います。
<調査概要>
調査名:年金生活の収入と満足度に関するアンケート調査
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2026年4月24日~5月7日
調査対象:60代~70代の51人(男性:35人、女性:16人)
※回答者のコメントは原文をベースに一部整えています。
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